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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:藍宇
製作年:2001年
製作国:香港
監督:スタンリー・クワン
出演:ジョウ・シュン、リウ・イェ、チュン・コン、
ワン・シュアンパオ、ツォン・チーチュン


_______________________________

北京のゲイカップルを題材にした香港映画で、
原作はネット上で大ヒットした『北京故事』という小説。
監督はゲイであることをカムアウトしている、スタンリー・クワンで、
音楽はフェイ・ウォンのプロデューサー、チャン・ヤードンが担当している
(中国圏にはめずらしく、洋楽のエッセンスを巧く消化できる人だが、
本作では特に印象に残る音がなかった……)。

中国大陸において同性愛は、全体主義に逆らう生き方、
そして西欧の病んだ文化に毒された愛のかたちと認識されている。
加えて原作が発表された当時は、
治療を要する精神疾患としても扱われていた(2001年に解除)。
こうした背景は、原作に充分な陰影を与えているらしいのだが、
映画の中ではほとんど確認できない。

カップルには10歳近い齢の差があり、
年上のほうは女と結婚して、社会的体面を保とうとする。
偽りの結婚生活は結局破綻するわけだが、
映画はそこらへんのドロドロを全く描かず、
再会したふたりの物語へと、すんなり移行してしまう。
また彼が「年下の相手を、(中国)社会に反する生き方へと巻き込んでしまった」と
苦悩する姿も、全く描写されない。
ふたりの愛が社会的な圧力に曝される場面をことごとく削ぎ落とした結果、
どこの国にもありそうな、純愛メロドラマへと成り下がってしまったのだ。

しかし、客観的な意見を取り払ったところでは、
ひとりのゲイとしてウルウルきてしまい、困った(笑)。

チャン・ユアン監督の『東宮西宮』でも、
ゲイ要素の強い役柄を演じた経験があるフー・ジュンは、
素朴な顔とガチムチした身体で、いかにもゲイ受けがよさそう。
「男とは遊びさっ」て感じで超自己中なのだが、
金遣いは異常によく、相手に車から一軒家まで買い与えてしまう。
なんかバブル時代の日本のオヤジみたいで笑えたが、
好景気に沸く北京の狂騒が垣間見えるようで、興味深い。
あ、また客観的になってしまったけど、
実は僕もこのテの男(金遣いを除く)に
ポイ捨てされて泣いた経験があるので、ついつい感情移入してしまったのだ。

相手役のリウ・イェはまず、田舎臭い大学生として登場する。
中途半端な長髪が見苦しく、ところどころで女っぽい媚態を見せるので
「何こいつ、不愉快」と、ネコの縄張り争い的に鼻息を荒くしていたのだが、
社会人に成長して男らしく垢抜けたにも関わらず、
いまだあどけない表情で、心配そうに相手を見つめる眼差しの美しさには、
思わず引き込まれる。
しまいには「いいな~、僕もこんな恋愛したい」なんてため息が出てしまった。
ああ自分って、何てくだらないオカマ。
でもまぁ、たまにはいいかもね、こういう映画も。

凡作だが、俳優たちの魅力、そして演技が素晴らしい一本である。

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