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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。 同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
「世界のミフネ」の勇姿を楽しむのは、何も最近始めたことではない。
しかし1960年代の出演作に横溢する、40代のおじ様の色気に瞠目!
元々どの角度から見ても端正な彼の顔に
良い具合でシワとたるみがプラスされ、野性味はさらに倍!
男の余裕と貫禄もでっぷり付帯されている。もう辛抱たまらん。
他にステキな日本のおじ様俳優といえば
★森雅之(ステキなおじ様度が異様に高いのは、川島雄三の『風船』)、
★山村聡(ステキなおじ様度が異様に高いのは、やはり川島雄三の『女は二度生まれる』)
が個人的に2強だが(溝口の『雪夫人絵図』での柳永二郎もエロくて結構、ハァハァするw)、
そこに敏郎たんもプラスしたい。
個人の俳優を追って時系列で作品を観たりすることはなかなかないから、
こういう新発見があるものなのだなぁ…。
==============================
★『天国と地獄』
製作年:1963年
製作国:日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達矢、山崎努、香川京子
三船様が燃えたぎる反骨心を内に秘めた、叩き上げの紳士を好演する作品。
犯罪者からの電話にカッカきてシャワーを浴びる三船様、
息子をひょいと肩に抱き上げ部屋を出ていく三船様、
そして犯罪者に刑務所で面会するため、スーツでビシッと決めた
角刈り+口ひげも麗しい三船様の勇姿を、たっぷりと堪能できる。
物語的には三船→仲代→山崎と、主要キャラがバトンタッチされていく構成。
中盤までの誰にでもわかる勧善懲悪物語から
終盤の異様なサイコホラーに雪崩込む展開が見事!
菅井きん率いるゾンビのようなヤク中集団、その背景にあるハングル文字が
時代を超え、こちらに寒々しい何かを訴えかけてくる。
個人的には久々に五点満点を付けた大傑作!
==============================
★『無法松の一生』
製作年:1958年
製作国:日本
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、高峰秀子、笠智衆、飯田蝶子
ヴェネツィア金獅子受賞作品。
三船様は学のない生一本の人力車夫を好演。
20~50代ぐらいまでを無理なく演じ分けている。
脚本は所詮メロドラマに、肉体労働者の哀愁、階級社会の苦味をプラス。
やらせない女・高峰秀子は、今回もタイプロールを全うしており、
前半の島田結が、ことのほかあでやか。
また本作は特に、舞台美術が見事である(担当:植田寛)。
ともすれば単調に陥りがちなタイトルロールから、
和雑貨のブツ撮り背景にでも使えそうな美しさ!
明治~大正時代を描いた作品だが、
すでに監督がディスカバー・ジャパン的な現代感覚を持ち合わせているのに驚く。
幼少期の無法松が夜の森を駆け抜けるシーンはまるでお伽話のようで、
さまざまなジャンルを横断できる器用さも、垣間見れる。
美術を散々褒めておいてナンだが、
ロケとセットに格差が強く感じられるのは、やや惜しい。
==============================
★『暗黒街の顔役』
製作年:1959年
製作国:日本
監督:岡本喜八
出演:鶴田浩二、宝田明、三船敏郎、草笛光子、佐藤允
三船様は特別出演的な脇役で、
ヤクザに弱みを握られた自動車修理工場の大将を好演。
『羅生門』で発狂した京マチ子に
怒鳴りつけられた三船様の困り顔は途方もなくかわゆいのだが、
本作も弱めな彼をたっぷり堪能できるSM的作品として評価したいところ。
とは言え主役の鶴田/宝田は、ヤクザと呼ぶにはどうも品が良すぎていただけない。
宝田は歌唱シーンまで優等生的で、役者としての幅の狭さを露呈している感じ。
最も鶴田の大成ぶりは、
後年の作品でこそ確認しなければいけないのかもしれないが…。
ヤクザ映画は本作以前も以降もあまり観ていないのだが、
60~70年の邦画良作はこのジャンルに集中しているようなので、
いま慣れ親しんだテリトリーからの逸脱を求められている僕です。
==============================
★『椿三十郎』
製作年:1962年
製作国:日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、入江たか子
前作『用心棒』の大ヒットを受け、制作された続編。
すでに完成された三十郎キャラはやや新鮮味に欠けるところがあり、
アンチ三船は鼻白みそう。
もちろん僕はキャーキャー言いっ放しでしたが(笑)。
コメディ演出も多い楽しい作品!
ラストの殺陣、特撮を見慣れた目にはうっかり流されがちだが、
血しぶきまで実写というのだからすごい!
また「逆抜き不意打ち斬り」という独自の型を駆使しているそうで、
極限までリアリズムを追求する、黒澤演出の一端を垣間見れる。
ラストではすっかり加山雄三に同調し、
「あばよ」と立ち去る三十郎様を涙目で見送った……。
嗚呼、ノンケ男も惚れる、男の中の男。
こんな逞しい無頼漢になら、身も心も捧げて奉仕するんだけどなぁ……。
おまけ:ネット上で拾ったGIF画像。かわゆい★

しかし1960年代の出演作に横溢する、40代のおじ様の色気に瞠目!
元々どの角度から見ても端正な彼の顔に
良い具合でシワとたるみがプラスされ、野性味はさらに倍!
男の余裕と貫禄もでっぷり付帯されている。もう辛抱たまらん。
他にステキな日本のおじ様俳優といえば
★森雅之(ステキなおじ様度が異様に高いのは、川島雄三の『風船』)、
★山村聡(ステキなおじ様度が異様に高いのは、やはり川島雄三の『女は二度生まれる』)
が個人的に2強だが(溝口の『雪夫人絵図』での柳永二郎もエロくて結構、ハァハァするw)、
そこに敏郎たんもプラスしたい。
個人の俳優を追って時系列で作品を観たりすることはなかなかないから、
こういう新発見があるものなのだなぁ…。
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★『天国と地獄』
製作年:1963年
製作国:日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達矢、山崎努、香川京子
三船様が燃えたぎる反骨心を内に秘めた、叩き上げの紳士を好演する作品。
犯罪者からの電話にカッカきてシャワーを浴びる三船様、
息子をひょいと肩に抱き上げ部屋を出ていく三船様、
そして犯罪者に刑務所で面会するため、スーツでビシッと決めた
角刈り+口ひげも麗しい三船様の勇姿を、たっぷりと堪能できる。
物語的には三船→仲代→山崎と、主要キャラがバトンタッチされていく構成。
中盤までの誰にでもわかる勧善懲悪物語から
終盤の異様なサイコホラーに雪崩込む展開が見事!
菅井きん率いるゾンビのようなヤク中集団、その背景にあるハングル文字が
時代を超え、こちらに寒々しい何かを訴えかけてくる。
個人的には久々に五点満点を付けた大傑作!
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★『無法松の一生』
製作年:1958年
製作国:日本
監督:稲垣浩
出演:三船敏郎、高峰秀子、笠智衆、飯田蝶子
ヴェネツィア金獅子受賞作品。
三船様は学のない生一本の人力車夫を好演。
20~50代ぐらいまでを無理なく演じ分けている。
脚本は所詮メロドラマに、肉体労働者の哀愁、階級社会の苦味をプラス。
やらせない女・高峰秀子は、今回もタイプロールを全うしており、
前半の島田結が、ことのほかあでやか。
また本作は特に、舞台美術が見事である(担当:植田寛)。
ともすれば単調に陥りがちなタイトルロールから、
和雑貨のブツ撮り背景にでも使えそうな美しさ!
明治~大正時代を描いた作品だが、
すでに監督がディスカバー・ジャパン的な現代感覚を持ち合わせているのに驚く。
幼少期の無法松が夜の森を駆け抜けるシーンはまるでお伽話のようで、
さまざまなジャンルを横断できる器用さも、垣間見れる。
美術を散々褒めておいてナンだが、
ロケとセットに格差が強く感じられるのは、やや惜しい。
==============================
★『暗黒街の顔役』
製作年:1959年
製作国:日本
監督:岡本喜八
出演:鶴田浩二、宝田明、三船敏郎、草笛光子、佐藤允
三船様は特別出演的な脇役で、
ヤクザに弱みを握られた自動車修理工場の大将を好演。
『羅生門』で発狂した京マチ子に
怒鳴りつけられた三船様の困り顔は途方もなくかわゆいのだが、
本作も弱めな彼をたっぷり堪能できるSM的作品として評価したいところ。
とは言え主役の鶴田/宝田は、ヤクザと呼ぶにはどうも品が良すぎていただけない。
宝田は歌唱シーンまで優等生的で、役者としての幅の狭さを露呈している感じ。
最も鶴田の大成ぶりは、
後年の作品でこそ確認しなければいけないのかもしれないが…。
ヤクザ映画は本作以前も以降もあまり観ていないのだが、
60~70年の邦画良作はこのジャンルに集中しているようなので、
いま慣れ親しんだテリトリーからの逸脱を求められている僕です。
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★『椿三十郎』
製作年:1962年
製作国:日本
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、入江たか子
前作『用心棒』の大ヒットを受け、制作された続編。
すでに完成された三十郎キャラはやや新鮮味に欠けるところがあり、
アンチ三船は鼻白みそう。
もちろん僕はキャーキャー言いっ放しでしたが(笑)。
コメディ演出も多い楽しい作品!
ラストの殺陣、特撮を見慣れた目にはうっかり流されがちだが、
血しぶきまで実写というのだからすごい!
また「逆抜き不意打ち斬り」という独自の型を駆使しているそうで、
極限までリアリズムを追求する、黒澤演出の一端を垣間見れる。
ラストではすっかり加山雄三に同調し、
「あばよ」と立ち去る三十郎様を涙目で見送った……。
嗚呼、ノンケ男も惚れる、男の中の男。
こんな逞しい無頼漢になら、身も心も捧げて奉仕するんだけどなぁ……。
おまけ:ネット上で拾ったGIF画像。かわゆい★
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