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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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製作年:1989年
製作国:日本
監督:塚本晋也
出演:田口トモロヲ、塚本晋也、藤原京、
叶岡伸、石橋蓮司



___________________________________

僕がこの映画についてはじめて知ったのは、
雑誌『宝島』の紹介記事だったと記憶している。
当時はまだ子供だったので、その強面なイメージに恐れをなし、
映画館へチェックに赴こうなどとは、とても思えなかったのだが、
近年「そういえば、そんな映画があったっけ」と思い出し、レンタルソフトを探した。
しかしどこにでも置いてある作品ではなく、
また一体どの棚を探すべきなのか、三歩踏み出すうちに忘れてしまったりして、
どんどん時間が過ぎていった。
20年越しで気になっていた映画を、やっと観ることができたわけで、
勝手な感慨すら憶えてしまった次第だ。

とにかく好き嫌いは別として、
圧倒的なエネルギーと才気がほとばしっていた。
別世界に飛んでいけるという意味で、すごく楽しめる作品だったのだ。
この映画を観ていると、使い捨てられた鉄や金属は、
撮りようによって非常に絵になる廃材だということが、よくわかる。
しかしそのオブセッションを映像へと刻み込んでいくには、
並々ならぬセンスが必要となってくるはず。
他人からの容易な理解を期待できない題材を、
少ない予算の中で、ここまでスタイリッシュに作品化した監督の
手腕と執念には、本当に敬服してしまう。

ねちょ~っと糸引く粘着質なテクスチュアに、
クローネンバーグとの相似性が感じられるあの衣装は一体、
どのぐらいの時間をかけて作ったんだろうか?
その異様な風体で畳の部屋とか日本の住宅街を走り回る絵作りが、
本当に刺激的で、全然古びていない。

また編集の技術がすごい。
実際には起こりえない、身体の機械化を映像化するために
静止画を細かく積み重ねていく手法が、
画面に自然な説得力とスピード感を付与している。
映像化の難しい題材でも、アイディアさえあれば貧乏臭くは見えないという好例だ。

そして、僕的にはどうしても書いておきたいのだけれど、
本作のラストに濃厚に漂っているゲイ的な要素。
あれは一体、何なんだろうか。
敵味方に分かれて争っていた怪人ふたりが「結合」し、
ペニス型をした双頭の怪人に成り果てる展開。
その瞬間に突然、甘いオールディーズが流れる演出。
そして「俺たちの愛を世界に見せつけてやろうじゃねえかぁ」と叫ぶ台詞。
監督の意図が働いていることに、疑いの余地はないのだが、
この点について指摘しているレビュー、国内では皆無だった
(ホントに、一体どこ観てんのかしらネ)。
作品内にちょくちょく挿入される、シュールなデティールの一環なのか、
それとも作品全体を覆っているテーマなのか……。
お陰でさらに、印象に残る作品となってしまった!

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material:ふわふわ。り  template:ゆずろぐ

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