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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。 同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
原題:Apartment Zero
製作年:1988年
製作国:イギリス
監督:マーティン・ドノヴァン
出演:ハート・ボックナー、コリン・ファース、
ドラ・ブライアン

___________________________________
日本でも話題の『英国王のスピーチ』でオスカーに輝き、
キャリアのピークにいらっしゃるコリン・ファースの、
若き日の姿が楽しめる作品。
僕は基本的にサスペンス大好きなのだが、
なかでも本作のように”秘密”が物語の進行上、
重要なポイントとなってくる展開は大好物なので、大いに楽しめた。
主役の男性ふたりによる存在感が大きい作品だが、
隣人として登場する脇役の個性が豊かなところも面白く、
アパートという限定された空間の中で繰り広げられる物語の利点は、
充分に活用されている。
住人によってそれぞれに違う部屋のインテリアを眺めているだけでも、
結構楽しめるのだ。
また英国映画でありながら、
ブエノスアイレスを舞台にした設定がエキゾチックで、
ラテンアメリカの映画を観ているような錯覚に陥る瞬間も。
何よりアルゼンチンの黒い歴史である、軍事政権の二次災害を
推理劇のスパイスとして効かせているところがユニークで、見応えがあった。
傭兵という言葉の意味について改めて考えさせられたが、
現実にこういうことがあったのかもと思うと、空恐ろしくなってくる。
その意味では”社会派サスペンス”としての側面も持った作品だ。
そしてこのブログ的には例によって、なのだが、
本作にもゲイ的な要素は、濃厚に漂っている。
80年代後半という微妙な時代柄、直接的な描写は敢えて避けられているものの、
複雑な背景を持つふたりの男性が、
それぞれの理由でお互いを必要としていく過程が、
サスペンスにふさわしく、緊張感たっぷりに描かれるのが面白い。
映画好きな主人公の部屋には、モンゴメリ・クリフトやジミー・ディーン、
そしてオーソン・ウェルズ(『強迫/ロープ殺人事件』のスチール)の
写真が飾られていたり、女装の娼婦が脇役に登場していたりと、
それらしい雰囲気を強調するデティールもたっぷり。
何よりそれまでスーツ一辺倒だったコリン・ファースが、
相手を偲ぶような皮ジャンスタイルに成り果てている
ラスト・シーンが意味深で、物哀しかった。
それにしてもコリン・ファースは、
『シングルマン』『アナザー・カントリー』『秘密のかけら』
そして本作と、ホントによくゲイ役を演じてくれる俳優だなぁ
ポチッとお願いします★
製作年:1988年
製作国:イギリス
監督:マーティン・ドノヴァン
出演:ハート・ボックナー、コリン・ファース、
ドラ・ブライアン
___________________________________
日本でも話題の『英国王のスピーチ』でオスカーに輝き、
キャリアのピークにいらっしゃるコリン・ファースの、
若き日の姿が楽しめる作品。
僕は基本的にサスペンス大好きなのだが、
なかでも本作のように”秘密”が物語の進行上、
重要なポイントとなってくる展開は大好物なので、大いに楽しめた。
主役の男性ふたりによる存在感が大きい作品だが、
隣人として登場する脇役の個性が豊かなところも面白く、
アパートという限定された空間の中で繰り広げられる物語の利点は、
充分に活用されている。
住人によってそれぞれに違う部屋のインテリアを眺めているだけでも、
結構楽しめるのだ。
また英国映画でありながら、
ブエノスアイレスを舞台にした設定がエキゾチックで、
ラテンアメリカの映画を観ているような錯覚に陥る瞬間も。
何よりアルゼンチンの黒い歴史である、軍事政権の二次災害を
推理劇のスパイスとして効かせているところがユニークで、見応えがあった。
傭兵という言葉の意味について改めて考えさせられたが、
現実にこういうことがあったのかもと思うと、空恐ろしくなってくる。
その意味では”社会派サスペンス”としての側面も持った作品だ。
そしてこのブログ的には例によって、なのだが、
本作にもゲイ的な要素は、濃厚に漂っている。
80年代後半という微妙な時代柄、直接的な描写は敢えて避けられているものの、
複雑な背景を持つふたりの男性が、
それぞれの理由でお互いを必要としていく過程が、
サスペンスにふさわしく、緊張感たっぷりに描かれるのが面白い。
映画好きな主人公の部屋には、モンゴメリ・クリフトやジミー・ディーン、
そしてオーソン・ウェルズ(『強迫/ロープ殺人事件』のスチール)の
写真が飾られていたり、女装の娼婦が脇役に登場していたりと、
それらしい雰囲気を強調するデティールもたっぷり。
何よりそれまでスーツ一辺倒だったコリン・ファースが、
相手を偲ぶような皮ジャンスタイルに成り果てている
ラスト・シーンが意味深で、物哀しかった。
それにしてもコリン・ファースは、
『シングルマン』『アナザー・カントリー』『秘密のかけら』
そして本作と、ホントによくゲイ役を演じてくれる俳優だなぁ

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