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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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原題:MATADOR
製作年:1986年
製作国:スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アサンプタ・セルナ、アントニオ・バンデラス、
ナチョ・マルティネス、エヴァ・コーボ、
フリエタ・セラーノ、ビビ・アンデショーン



_________________

最新作が日本でも公開中のペドロ・アルモドバル監督。
そちらの方はまだ未見なのだが、
「早く出なきゃ」とせわしなくしていたツタヤで
パッと手に取った旧作を鑑賞した。
「まだ観ていないの、あったんだ」と思いつつ...。

近年の彼の作品は、本人の成熟もあって、
より深いタッチのヒューマニズムに流れているが、
80年代はフェティッシュなセックスにテーマを置いた作品が多く、
またそれほど名が売れていなかったこともあって、
好き放題やっている感じが楽しい。
『セクシリア』のクソチビリシーンなんか、涙が出るほど笑った。

本作は、B級ホラー映画のイメージを借りてきた冒頭こそ貧乏臭いが、
これはもちろん計算されたもので(またはオマージュ)、
監督の「これで大真面目に1本撮るぞ」という姿勢に
どんどん引き込まれる。
90年代に世界中で大ヒットした『アタメ』などの
諸作品につながる作風が、この時点ですでに確立されているのだ。

劇中で失恋に涙する娘に向かい、
母親が「愛は永遠に続かないわ」と諭すシーンがあるが、
離婚が当たり前となった現代において、
愛の頂点でお互いを殺め合う関係を、
ひとつの「究極のかたち」としても、差し支えはないはず。
それが映画の中であればなおさらで、
世の常識を根底から覆すような美意識が
積極的に肯定されているのが、痛快な限り。

また個々のキャラクターが持つ骨太なパーソナリティは南欧独特で、
非常にエキゾチズムがそそられる。
それは女性において特に顕著で、
弁護士と被告の母親の、お互い言いたい放題なやりとりには、
思わず高笑い。
無理に笑わせる必要のないはずの場面で笑えると、
何か得をしたような気分になり、
「やっぱスペイン映画っていいわ~」と思ってしまう。

はじめは貧乏臭いがだんだん魅力的に見えてくる
バンデラスも頑張っていたが、
彼がなぜ「先生」に献身を捧げたのかの描き方だけは、
ちょっと雑だったかもしれない。
また闘牛士候補生のジャージの股間を執拗に追う
クローズショットがあったのだが、あれは誰の視点?
刑事が実はゲイだったのかしらん。

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