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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。 同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
原題:PURPLE RAIN
製作年:1984年
製作国:アメリカ
監督:アルバート・マグノーリ
出演:プリンス、アポロニア・コテロ、モリス・デイ

_________________
最近は新作を出しても殆ど話題にならないプリンス。
80年代は、死んでから途方もなく再評価されているマイケル、そしてマドンナとで、
アメリカンポップス界の人気を3分していた。
所詮アイドル映画なので、内容はとやかくいう以前の問題。
鑑賞は主に個人的な理由からだ。
プリンスの魅力って、わかるようでわからないのである。
僕は無類のポップ・ミュージック好きなのだが、
近年遅まきながら、ソウル・ミュージックを楽しめるようになり、
また世界がグッと広がった。以前は苦手だったのである。
しかしプリンスはソウル史全体の中でも、特異な存在感を放っている。
ソウルミュージックの基本を、メキシカン・タコスの味に例えると
(おかしな例えである。あくまで僕の感覚での例えと思っていただければ幸い)、
プリンスの音楽は、その上に生クリームを乗せてきたような
違和を感じさせることがあって、非常に理解しにくいのだ。
またもうひとつ理由がある。
これも個人的なことなのだが、僕は男性ヴォーカルが苦手という偏聴癖の持主なのだ。
そこで「音はプリンスが作っていて、ヴォーカルが女性という体裁のものはないかしら」
と探してみた。
するとあるんですね、シーラEとか、
本作に出演しているアポロニア率いるアポロニア6とか。
チャカ・カーンの名曲『Feel 4 you』なんかもプリンスの作品だし、
比較的新しめのところではモニー・ラブの『BORN 2 B.R.E.E.D.』にも絡んでいる。
ペイズリー・パーク絡みも含むとすれば、元ミッシング・パーソンズのデイルのソロにも
プリンスサウンドの片鱗は感じられる(かなり薄味なんだけど)。
ここらへんは好き、っていうかかなりイイ!
これで少なくとも「プリンスが作る音は好き」ということはわかった。
そしてこの映画を観賞するに至り、もうひとつ理解できたことがある。
プリンスが非常にチャーミングな男である、という事実。
思ったより全然小柄であった。
幼少の頃マリリン・モンローの写真をみて「女装?」と思ったことがあるのだが、
写真には実在のスケールを飛び越えて、嘘を突き通す力がある。
見る者を圧倒するような、肥大化したイメージを提示することが可能なのだ。
アメリカに住んでいれば日常的に歌い踊るプリンスの姿を
目にすることもできたはずだが、
日本だとファンでない限り、
写真を見るだけでもうお腹いっぱいになるようないでたちである。
しかし出っ張った頬骨、モジャモジャしたもみあげが
どアップになったクローズショットだけで彼の魅力を判断したのは、大きな誤りであった。
加えてこの映画でも充分に堪能できる、ステージ上でのショーマンシップの高さ。
ライブで毎回あんなテンションだったら、人気が出て当たり前だ。
この映画のサントラ的な役割も果たしている大ヒットアルバム『パープルレイン』は、
かなり大衆向けということもあり、僕も所有しているが、
いま一度他の作品にもトライしてみようと思う次第であった。
余談だが、前述のアポロニア6はかなり好き。
コルセット姿で男を挑発するというアプローチで
キワモノ路線をひた走ったグループだ。
プロデュースはもちろん、プリンス。

現在のR&B界でもこうしたビアッチ路線は健在だが、
当時はまだまだ「やらされている」感が濃厚に漂っており、公開SMぽくて笑える。
実は前身にヴァニティ6というガールグループがあり、
フロントのヴァニティは本作でプリンスの相手役を務める予定だったのだが、
撮影中に降板したらしい。
トップレスシーンがあるので、いい加減堪えられなくなったのかも……。
ヴァニティ→アポロニアとフロントは替わったのだが、
バックの2人はそのままというグループ構成にも、一抹の哀愁が漂っている。
しかしこの2人が、結構キャラ立ちしているのだ。
”スーザン”がロリータ路線で、
”ブレンダ”が哀しいほどの蓮っ葉路線。
ソウル界ではその後もアン・ヴォーグからデスチャまで様々な
ガールグループが登場したが、
ブレンダのようなスポイルキャラは、類を見ない。
本作でもクチャクチャガムを噛みながら歌い踊るブレンダの勇姿(?)が
確認できるので、物好きな方はチェックしてみて欲しい。
製作年:1984年
製作国:アメリカ
監督:アルバート・マグノーリ
出演:プリンス、アポロニア・コテロ、モリス・デイ
_________________
最近は新作を出しても殆ど話題にならないプリンス。
80年代は、死んでから途方もなく再評価されているマイケル、そしてマドンナとで、
アメリカンポップス界の人気を3分していた。
所詮アイドル映画なので、内容はとやかくいう以前の問題。
鑑賞は主に個人的な理由からだ。
プリンスの魅力って、わかるようでわからないのである。
僕は無類のポップ・ミュージック好きなのだが、
近年遅まきながら、ソウル・ミュージックを楽しめるようになり、
また世界がグッと広がった。以前は苦手だったのである。
しかしプリンスはソウル史全体の中でも、特異な存在感を放っている。
ソウルミュージックの基本を、メキシカン・タコスの味に例えると
(おかしな例えである。あくまで僕の感覚での例えと思っていただければ幸い)、
プリンスの音楽は、その上に生クリームを乗せてきたような
違和を感じさせることがあって、非常に理解しにくいのだ。
またもうひとつ理由がある。
これも個人的なことなのだが、僕は男性ヴォーカルが苦手という偏聴癖の持主なのだ。
そこで「音はプリンスが作っていて、ヴォーカルが女性という体裁のものはないかしら」
と探してみた。
するとあるんですね、シーラEとか、
本作に出演しているアポロニア率いるアポロニア6とか。
チャカ・カーンの名曲『Feel 4 you』なんかもプリンスの作品だし、
比較的新しめのところではモニー・ラブの『BORN 2 B.R.E.E.D.』にも絡んでいる。
ペイズリー・パーク絡みも含むとすれば、元ミッシング・パーソンズのデイルのソロにも
プリンスサウンドの片鱗は感じられる(かなり薄味なんだけど)。
ここらへんは好き、っていうかかなりイイ!
これで少なくとも「プリンスが作る音は好き」ということはわかった。
そしてこの映画を観賞するに至り、もうひとつ理解できたことがある。
プリンスが非常にチャーミングな男である、という事実。
思ったより全然小柄であった。
幼少の頃マリリン・モンローの写真をみて「女装?」と思ったことがあるのだが、
写真には実在のスケールを飛び越えて、嘘を突き通す力がある。
見る者を圧倒するような、肥大化したイメージを提示することが可能なのだ。
アメリカに住んでいれば日常的に歌い踊るプリンスの姿を
目にすることもできたはずだが、
日本だとファンでない限り、
写真を見るだけでもうお腹いっぱいになるようないでたちである。
しかし出っ張った頬骨、モジャモジャしたもみあげが
どアップになったクローズショットだけで彼の魅力を判断したのは、大きな誤りであった。
加えてこの映画でも充分に堪能できる、ステージ上でのショーマンシップの高さ。
ライブで毎回あんなテンションだったら、人気が出て当たり前だ。
この映画のサントラ的な役割も果たしている大ヒットアルバム『パープルレイン』は、
かなり大衆向けということもあり、僕も所有しているが、
いま一度他の作品にもトライしてみようと思う次第であった。
余談だが、前述のアポロニア6はかなり好き。
コルセット姿で男を挑発するというアプローチで
キワモノ路線をひた走ったグループだ。
プロデュースはもちろん、プリンス。
現在のR&B界でもこうしたビアッチ路線は健在だが、
当時はまだまだ「やらされている」感が濃厚に漂っており、公開SMぽくて笑える。
実は前身にヴァニティ6というガールグループがあり、
フロントのヴァニティは本作でプリンスの相手役を務める予定だったのだが、
撮影中に降板したらしい。
トップレスシーンがあるので、いい加減堪えられなくなったのかも……。
ヴァニティ→アポロニアとフロントは替わったのだが、
バックの2人はそのままというグループ構成にも、一抹の哀愁が漂っている。
しかしこの2人が、結構キャラ立ちしているのだ。
”スーザン”がロリータ路線で、
”ブレンダ”が哀しいほどの蓮っ葉路線。
ソウル界ではその後もアン・ヴォーグからデスチャまで様々な
ガールグループが登場したが、
ブレンダのようなスポイルキャラは、類を見ない。
本作でもクチャクチャガムを噛みながら歌い踊るブレンダの勇姿(?)が
確認できるので、物好きな方はチェックしてみて欲しい。
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