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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:The Killing of Sister George
製作年:1968年
製作国:アメリカ
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ベリル・リード、スザンナ・ヨーク、コーラル・ブラウン、
ロナルド・フレイザー、パトリシア・メディナ



_________________________________

レズビアンものの古典なので観てみたのだが、
とにかく不快感満載な作品。
仕事も恋愛も斜陽気味なあまり、
周囲に当り散らすレズタチババァの主人公には、
チャーミングさのかけらもない。

アルドリッチ監督といえば『何がジェーンに起こったか?』を
思い出してしまうのだが、
あの映画は一種のサイコホラーだったので、
ベティ・デイヴィスのヒステリックな演技にも、必然性が感じられた。
しかし本作は、「レズビアン映画」として観るとあまりに希望がないし、
あくまで奇抜な設定として拝借してきただけ、という感じ。
監督が描きたかったのは、性別やセクシュアリティを超えた、
「老人のエネルギッシュな悪あがき」あたりなのかもしれない。

オファーはベティにもなされたようだが、この役は蹴って正解だろう。
しかし主人公のジューンを演じたベリル・リード(米国では無名の英国人女優)の
憎々しい熱演自体は、強烈だった。
劇中には、
『すべての女がレズビアンというわけじゃないのよ』とか
『こいつは処女よ。手ではいじられているけど、丈夫なもんさ』など、
いま聞いても十二分にえげつなく、あけすけな台詞も登場してくる。
ロンドンのレズビアン・バーを借り切って撮影されたシーンもあって、
それなりに興味深いのだが、年老いた主人公とその若い恋人が結ぶ、
共依存のSM関係をほのめかすあたりは、ひどくおぞましい。
僕もゲイなので、こんな表現をしなければならないのはかなり不本意だし、
男同士の設定だったらまた違う見方ができたのかもしれないが、
ことレズビアンとなると、友人が数人いる程度で、いまだ未知の部分が多い。
だからついノンケと同じように、好奇の目で観てしまうところがあるのかも?
いけないなぁ……。
ゲイの場合と同じく、すべてのレズビアン・カップルが
美しく純粋な恋愛関係を結んでいるなんて、
外野からのご都合主義的な幻想に過ぎないんだから。
それにしても悲惨すぎて、当事者にはあまりおすすめできない作品だ。

主人公はテレビ女優なので、「ショウビズの内幕もの」という見方もできる。
普段は人の好いおばあさん役を演じている女優がダイクなんて、
随分とシュールな設定だけど。
舞台はロンドンで、ハリウッドに勝るとも劣らないシニシズムが横溢する、
鬼千匹の社会であるところにも、救いがなかった。

この映画で唯一素敵だったのは、音楽。
担当しているのはジェラルド・フリードで、
キューブリックなんかと仕事をしている人らしい。
オーケストラをフル活用した、
洒脱でジャジーなテーマ曲をイントロで楽しみながら、
延々と続く見苦しい物語に関わる覚悟を決めて欲しい。

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