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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:DOCTOR FAUSTUS
製作年:1967年
製作国:イギリス
監督:リチャード・バートン、ネヴィル・コギル
出演:リチャード・バートン、エリザベス・テイラー、アンドレアス・トイバー



________________________

リチャード・バートンとエリザベス・テイラーは2度結婚した腐れ縁の仲。
共演した『クレオパトラ』が縁で恋の炎を燃え上がらせ、
結婚後には夫婦そろって主演を務めた作品も数多い。

ハリウッドのおしどりカップルという印象が強いが、
バートンの方はイギリス出身で、米国進出を果たしたのは1950年代。
「憂いを帯びた瞳」「荒々しさの中に垣間見せる繊細な表情」など、
母性本能をくすぐりそうなヨーロッパ男子の魅力を、満面に湛えた俳優である。

ファウストは、恐らくバートンが
一度演じてみたい役柄だったのであろう。
アメリカで当たりを取る作品ではないことを踏まえ故郷に戻り、
監督、製作まで兼ねて挑んだ野心作であり、
重みを感じさせる演技をイキイキと披露している。
ラテン語の節回しも堂々たるものだ。

24年に渡るファウストの放蕩を充分に表現した作品とは言いがたいが、
セットや美粧はそれなりに健闘している。
色とりどりのカラーウィッグを装着したり、
銀粉まみれの艶姿まで披露するリズは、
本作の華やかな側面を一身に背負うことで
夫への献身を表現しているのだが、白眉はラスト。
頭部にヘビを乗せ、ファウストを地獄へと引き摺り下ろす
悪魔として登場するのである。

リズは作品中、台詞をひとことも発さない。
彼女の魅力は美しいマスクだけでなく、
ベチャッとした独特の声質にも潜んでいるのだが、
その美声(?)を、こともあろうに「キャハハハハハ!」という悪女の高笑いのみで、
盛大に披露している。
これをカタルシスと呼ばずして、なんといおう
(まぁ物語的には、カタストロフィなんだけど笑)。
女優好きなら、このラストシーンだけで見る価値がある!

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material:ふわふわ。り  template:ゆずろぐ

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