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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:SENSO
製作年:1954年
製作国:イタリア
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:アリダ・ヴァリ、ファーリー・クレンジャー、
マッシモ・ジロッティ、ハインツ・モーク、マルチェッラ・マリアーニ



_________________

先日区役所から「口座の一部を凍結した」という空恐ろしい連絡が入った。
住民税をなかなか納めなかったのが悪いのだが、たかだか数万円で
個人情報の領域を侵してくるなんて、何だか気分悪~い。
大体1年に10万円以上もの金額を押収しておいて、
いったい区民に何をしてくれてるわけ?
と腹が立ったので、区の施設はできるだけ利用し、しゃぶりつくしてやろうと息巻いて、
区立図書館に赴いた。そしたら意外に使えるのね。
書籍はもちろんのこと、結構映像ソフトがあって、レンタルがみんなタダ。
ここ数ヶ月のうちに、レンタル屋でお金を払って借りたソフトを何本も発見して、
ますます腹が立ってきた。
幸い僕のように古典にも興味がある人間にとっては、
まだまだ手に取ろうと思う作品も数多い品揃えだったので、
ここしばらくはこの図書館から鑑賞作を選んでやろうと、密かに決心。
DVDに比べ、競争率の低いVCTが幅を利かせているのも好都合。
ということで手に取ったのがこの作品なのでありました。

ヴィスコンティといえばやはり、後期の作品の評価が高い。
僕がこれまでに観て来たところでは『ベニスに死す』『地獄に堕ちた勇者ども』
『家族の肖像』があるのだが、確かにものすごい見応えだった。
でもこの人の作品は、何より絢爛なデティールがすごすぎて、
どうも鑑賞にあたり教養を強要されている(←つまんないダジャレ)ような
圧迫を感じるのも確か。
やれ「全編にブルックナーの『第七交響曲』が使用され...」とかのたまわれると、
そこにも何か意味を求めなければ、
彼の意図するところを完全に掴めないのではないかという
不安がつきまとい、つい「また今度にしよっと」と敬遠してしまいがちなのだ。
「でも、タダで見れるなら...」と手を伸ばしてしまったのが僕の情けなさなのだが、
こればっかりは借りてよかった。やっぱ映画を観た、って感じがすごくしたのだ。

ストーリーは、いかにもオカマ好きがしそうな狂恋もののメロドラマで、
アリダ・ヴァリの取り乱し振りが見事なのだが、
それ以上に、崩壊の一途を辿るヴェネツィア共和国の、
上流階級における風俗の爛熟ぶりとか、
政情不安定な社会を取り繕う常識の狭間でうごめく情念とか、
いったいどれだけの自然を破壊しているの、と問い質したくなる迫力の戦闘シーンとか、
ひとつの画面に可能な限り精巧に詰め込まれた情報量の多さは、ただただ圧巻。
中期の作品は観なくてもいいか、なんてとんでもなくて、
やっぱりここまでの執念で映画を撮っているひとって、
全然いないのではと思わされてしまいました。
ちょっと税金取り戻した気分!

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