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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:A STAR IS BORN
製作年:1954年
製作国:アメリカ
監督:ジョージ・キューカー
出演:ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン、
ジャック・カーソン、トミー・ヌーナン



________________________

僕には悪いクセがある。
長い映画と聞くとつい、気を重たくしてしまうのだ。
おかけで高名な『G』とか『M』とか、いまだに観ていない
(恥ずかしくてタイトルを伏せたくなるほど、基本的な古典)。
5年くらい前にソフトを買ったままの『巨星ジーグフェルト』とか、
『ゴッドファーザー』とか、ヴィスコンティの大作とか、
「観たいんだけど……」という作品はいっぱいあるので、
今年は少しずつ片付けていこう~っと。

ということでこの作品も、結構前にソフトを買っていた。
ランニングタイムは175分……。
内容としては、当時流行っていたストーリー重視のミュージカルで、
ショウビズの内幕ものだ。

内幕ものの映画は結構観てきたが、
個人的には『サンセット大通り』と『イヴの総て』にとどめを刺す。
同じ1950年に公開されたアメリカ映画で、アカデミーの作品賞を争った2本であり、
いずれも底意地の悪い脚本が素晴らしい。
また1967年には『哀愁の花びら』という、やはり内幕ものの作品が公開されている。
そして本作は、その中間に当たる1954年の公開だ。

『サンセット大通り』と『イヴの総て』は、スターの相克や妄執など、
おどろおどろしい人間模様を描くことに主眼を置いた作品だった。
本作はハリウッド地獄の一端として、
アルコールに蝕まれたスターの姿を垣間見せる。
さらに『哀愁の花びら』は、薬物に依存するスターの凋落を描いていた。
タブーの開陳も、時代ごとに段階を経ているというわけだ。
最もハリウッド・バビロンの全容は、
今後も映画などで表現できる程度の代物ではないようだが……。

主演のジュディ・ガーランドは、いわずもながの大スターで、
ふた昔まえくらいのゲイ・アイコン
(当時のスターには珍しくゲイ・フレンドリーであったという)。
いま観るとあまりにもスタンダードになり過ぎていて真価がわかりにくく、
ジレンマを感じないでもない。
彼女が登場した時代の白人女性歌手には、
パワフルに朗々と歌い上げるタイプが珍しかったのだろうが、
現代にはそんな歌手、掃いて捨てるほどいるので、
実感として彼女のユニークさを把握するまでに至れない。
まぁ容姿に普遍的な魅力がない、というのが最大の欠点なのかもしれないが……。
しかし、唄も踊りも確実にこなす姿は、本作でも充分確認できる。
先述のようにストーリー重視に移行した時代のミュージカル作品なので、
重厚なセットにおける長回しはないのだが、
豪邸の居間でそこら中の家具に飛び乗りながら、
稽古着のまま歌い踊る姿からは、唯一無二の個性が放たれていた。

本作ではアル中の落ち目俳優である夫を、
献身的に支える役柄を演じていたジュディだが、
実生活では、アルコールや薬物にどっぷりはまっていた時期にあたり、
遅刻、早退は当たり前。撮影をすっぽかすことも多々あったという。
その割に踊りも演技もしっかりこなしていて、プロだなぁ~……とか
思ってしまったが、そのぐらいの前知識をスパイスとして効かせて観なければ、
175分はちょっとキツイな、というメロドラマだった。

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material:ふわふわ。り  template:ゆずろぐ

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