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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:The Heiress
製作年:1949年
製作国:アメリカ
監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、モンゴメリ・クリフト、
ラルフ・リチャードソン、ミリアム・ホプキンス



________________________

ザッツ・エンターテインメントの煌びやかな世界が飽きられ、
犯罪映画が大きな人気を博した頃のハリウッド映画には、
いま見ても新鮮な心理劇を題材にした作品が数多い。
この映画もそうした佳作のひとつだった。
SFXなどが登場する前の時代だから、
脚本と演出がよく練り上げられ、曖昧さのないプロの仕事が楽しめるのだ。
監督とプロデューサの間に諍いさえ起きていなければ、の話だが...。

本作は、内気で純なカマトトが、自らの財産が引き起こすゴタゴタに巻き込まれ、
スレっからしに成長する(?)までを描いた、シニカルな1本。
厳格で愛情に乏しい父親との関係を、
きっちり描いているので全体に説得力がある。

ヒロインを演じたのは、オリヴィア・デ・ハヴィランド。
前半と後半では声の出し方まで違う、念入りなキャラクター作りが見事だ。
主演作を初めて観たが、この熱演でオスカーの栄冠に輝いている。
個人的には『女王エリザベス』や『ふるえて眠れ』など、
ベティ・デイヴィスとの共演作が印象に残っているのだが、
ふたりは私生活でも親友同士。
そういえばこの作品には、ベティと縁の深い人物が多く関わっている。
まず監督のウィリアム・ワイラーは
ベティ主演の映画を何本も撮っており、恋仲も噂された。
ミリアム・ホプキンスとベティは、男を巡り険悪な間柄だったというが、
それを踏まえたうえでキャスティングされた『旧友』という作品があるので、
観たくてしょうがない。しかし、日本でのソフト化は実現していない。
ベティと関係ないところでは、モンゴメリ・クリフトがジゴロ役で出演している。
『陽のあたる場所』よりも前の出演作で、まだ若々しい美貌が光り輝いていた。

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