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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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★『愛、アムール』
原題:Amour
製作年:2012年
製作国:オーストリア/フランス/ドイツ
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ジャン=ルイ・トラニティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー



介護疲れの悲劇を描いた脚本にはさほど新鮮味がなく、すでにどこかで観た感じ
すごいのは、冒頭の「初めての発作」シーン。
幸せな日常の連続の中に突如訪れた不条理を、
シンプルなカメラワークと精巧な編集だけで、
あれほど緊張感溢れるシークエンスとして成立させられるなんて、素晴らしい洗練! 
あっという間に画面へ引き込まれた。
雨の午後の冷たく陰鬱な室内を、完璧に表現した照明の美しさも印象的。

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★『暴力』
製作年:1952年
製作国:日本
監督:吉村公三郎
出演:日高澄子、木村功、菅井一郎、浪花千栄子、殿山泰司、進藤英太郎



混沌を極めた戦後・大阪の貧民街に暮らす人々の苦しみを、鋭くえぐった硬派な作品。
いかにも新藤兼人といった脚本で、ミゾケン風味も漂うが、
とにかくこれまで観た吉村作品の中ではベストかも。
日中のシーンはロケも多く、
進行の軸となる登場人物がはっきり見えてこない冒頭には、
ドキュメンタリー風のネオレアリズモ的迫力も漂う。
サヴァイヴのために人を騙す彼らの暗部を表現すべく、
ノワール的に不穏な画面作りを取り入れたり、
情の通い合うシーンはメロドラマ風に演出したりと、バラエティに富んで飽きさせない。
盲人の娘役の視点を通したネガポジ反転、その黒メガネに映る青空の描写など、
ちょっと目を惹く野心的な絵作りも挿入されている。

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★『ホームドラマ』
原題:Sitcom
製作年:1998年
製作国:フランス
監督:フランソワ・オゾン
出演:エヴリーヌ・ダンドリー、フランソワ・マルトゥーレ、マリナ・ドゥ・ヴァン、アドリアン・ドゥ・ヴァン、ステファーヌ・リドー



随分前に場末な商業誌で「ポスト・アルモドヴァルの最右翼はオゾン!」と
書いたことがあり、密かに恥ずかしく思っていたのだが、
あながち的外れではなかったかもと思い直した。
本作だけ観ると、明らかにアルモドヴァルの亜流
ただしオゾンの持ち味である過剰なシニシズムは、初期作品なだけに露骨で、
もたらされる不快感はトリアー並。
マクガフィンのマウスが終盤ホラー的に巨大化するというファンタジックな展開は、
以降『リッキー』までお預けとなる。

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★『ヴィタール』
製作年:2004年
製作国:日本
監督:塚本晋也
出演:浅野忠信、柄本奈美、KIKI、岸部一徳



演出や照明、そして何より編集法に、
この監督特有のおどろおどろしさが漂っているのを楽しむべきなのか……、
脚本自体はかなり陳腐
SF少女漫画チックなラブストーリーで、1時間を過ぎる頃には退屈さが上回った。
商業ベースに乗る映画作りに、腐心したためだろうか。
重要な設定である「人体解剖」の部分で、
監督らしい「凝り性」をもっともっと発揮して欲しかった気がする。
役者たちはツギハギ編集のお陰で、さほど深い演技の披露を求められてはいない。
またボソボソと喋る自然な口調が取り入れられており、
大根特有の叫ぶような台詞回しによる、雰囲気のぶち壊しが回避されている。
しかし横恋慕の女・KIKIが怨念に満ちた眼差しで浅野忠信を睨むカットが、
執拗にコラージュされた数秒間は、最高に笑える
バレエで鍛えられた柄本奈美の異様な肉体にも絵的な迫力があり、
作品世界とよく融和していた。

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★『仕組まれた罠』
原題:Human Desire
製作年:1954年
製作国:アメリカ
監督:フリッツ・ラング
出演:グレン・フォード、グロリア・グレアム、ブロデリック・クロフォード



グレン超タイプ★ ちょっとゴリラっぽいところが可愛い(笑)。
今年に入って『八月十五夜の茶屋』『醜聞殺人事件』に次ぐ出演作3本目の鑑賞となる。
監督がフリッツ・ラングでノワールものと聞けば、ほとんど垂涎!
冒頭で列車の車庫収納シーンが延々数分も続くところは、
いかにもヨーロッパ出身の監督作品という感じだが、
同原作の『獣人』のような、象徴的意味合いはなし。
本作のファム・ファタールであるグロリア・グレアムは、
ベティ・ブープみたいな鼻声が魅力のファニーフェイスだった。
争点となるのがそのグロリアの「不倫のはじまり」で、
果たして動機は純か不純かをめぐり終盤、二転三転する。
最終的にはスターのグレンを立て、女の性悪説で無難にまとめたという感じだが、
実際の現場では何パターンか撮っていたんじゃないのかなぁ、と勘ぐらせる。
グレンとグロリアの密会シーンには、いかにもノワールといった不穏な演出と照明が横溢。
姉妹作品の『復讐は俺に任せろ』も、早く観たい。

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