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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:후회하지 않아
製作年:2006年
製作国:韓国
監督:イソン・ヒル
出演:イ・ハン、イ・ヨンフン、キム・ジョンファ、
チョ・ヒョンチョル



___________________________________

韓国のゲイ映画ということで鑑賞してみた作品。
監督のイソン・ヒルはこれがデビュー作で、
自らのセクシュアリティもカムアウト済みらしい。

インディペンデントに製作された作品ということなので、
それなりの覚悟(?)を持って観始めたのだが、やんちゃな破綻は少ない。
メジャー作品といわれても、はぁそうですかと納得してしまうような
出来栄えであり、それはもしかしたらすごいことなのかもしれないが、
ちょっと小器用にまとまりすぎているような印象を受けた。

絵作りの方も平均的に、上手にこなしており、
光の計算された繊細な画面が印象に残る。
夜の車中を追う場面と、屋上の場面が何度も出てくるので、
嫌でもウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』が想起されるが、
相当影響を受けているのか、或いは確信犯的なオマージュのつもりなのかもしれない。

基本的にプロット重視で、
魅力的だがさほど達者とも、自然ともいえない役者たちの演技が、
前面に押し出された作品である。
テレビドラマじゃないんだから、
もう少し映画的な演出を見せてくれてもいいのに、と思ってしまった。
背中がムズムズしてくるようなクサい台詞もあったりして、
結構コンサバなんだな、と感じずにはいられない。
大体登場人物を、孤児院出身にするという設定もちょっと、時代錯誤な気がしてしまう。
韓国の抱える貧富の差を問題提起したいのならわかるのだが、
そういう意図でもないんだろうし……。

そんなこんなで隠れホモが引き起こす、
凡庸な悲劇へと雪崩れ込む展開にうんざりしかけたのだが、
終盤にはちょっとした新鮮さが感じられた。
ゲイ同士の痴情のもつれによる、ここまでダイレクトな復讐の描写というのは、
これまでのどのゲイ映画にも例を見ない気がしたのだ。
隠れホモは保身を優先する”自己中”なので、
こうした修羅場が実際にあったとしても、決して不思議ではない。
本作のアイデンティティは、ここにありか!、と感じ入りかけたのだが、ちょっと待てよ。
そういえば韓国には、復讐3部作で世界的な評価を得た、
パク・ヌチャクがいましたっけ。
とすればこれも、トレンドの追従の一種に過ぎないのかもしれないなぁ……。
ラストのユーモアもなんだか唐突だし、
どうも個性が定まっていないな、という印象を拭い切れなかった。

こうして観ると、近年のアジアではやはり、
中華圏の映画の面白さが抜きん出ている気がしてしまう。
韓国や日本にももっと、頑張って欲しい。
それにはもっともっと、エンタメにうんざりしなきゃダメなんだろうけど、
肝心の若い世代がテレビ漬けじゃあね。
でも僕も、もっと韓国の映画を観てみなきゃいけないなと思った次第。


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