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30代の編集者/ライター。ゲイ。映画、音楽大好きですが、仕事では書く機会がなく...。ので、こちらでは趣味全開にしちゃいます。
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映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。    同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★
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原題:LE HEROS DE LA FAMILLE
製作国:フランス
製作年:2006年
監督:ティエリー・クリファ
出演:ジェラルディン・ランヴァン、カトリーヌ・ドヌーヴ、
エマニュエル・ベアール、ミュウミュウ、ジェラルディン・ぺラス



_________________________________________

邦題では「女」が前面に出ているが、
実際は落ちぶれた男芸人の再生物語。
ドヌ-ヴ、べアール、ミュウミュウの3大女優は、なんと脇役だ。
なんでこんな映画に出演したのかよくわからない……、
出演女優の中で一番おいしい所を持っていったのは、
ジェラルディン・ペラスだし。

さらに昨今のキャバレーものは、レビューや歌唱シーンを
当たり前のように切り刻むので、ホントにもったいないと思う。
実際に歌うシーンの多いべアールくらいは、
一曲ぐらいフルコーラスで見せて欲しかった。
歌手としてのプロモ出演だったとしたら、浮かばれないじゃない。

ジェラルディン・ランヴァンというのは、
フランスでは名優なのだろうか?
確かに歳の割にはきれいな身体だったが……。
老いさらばえた肉食男のロマンチシズムに共感するのってむずかしく、
終盤はやや食傷気味になった。
フランスは50過ぎても大らかにセックス・アピールを行う国らしく、
それ自体は素晴らしいし、
こういう映画があることも予想の範囲内ではあるのだが……。
平たくいうと、みじめったらしいのがイヤ。

遺言をめぐり、離散した家族が集うという設定は、
たまたま最近観た『愛する者よ、列車に乗れ』に似ていた。
当たり前のようにゲイ要素が入っているのも、同じ。
あちらが気に入った人は、この映画も気に入るかもしれない。

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原題:TRANSAMERICA
製作国:アメリカ
製作年:2005年
監督:ダンカン・タッカー
出演:フェリシティ・ハフマン、ケヴィン・セガーズ、
フィオヌラ・フラナガン、グラハム・グリーン


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キャスティングの勝利といいたい作品。

性適合手術を目前に控えたトランスセクシュアルの男性を、
女優に演じさせるという発想が面白い。
……面白いと思えないひとは、もっとユーモアを持たなくては!
だって、映画は虚構の世界なのだから。
その女優(フェリシティ・ハフマン)は、
「男顔」の烙印にもつながりかねない試みへ果敢に挑んだ結果、
作品中に夢や美しさ、そして品格を与えることに成功している。
素晴らしいし、演技派の称号を惜しみなく与えたい。

また息子役のケヴィン・ゼガーズが、かなぁり美しい。
その色香は、リバー・フェニックスよりもむしろ、
ジョー・ダレサンドロを彷彿とさせる。
ゲイへのサービスシーンもたっぷり!
チョイ役では、主人公の妹を演じたキャリー・プレストンの、
表情の豊かさにも魅了された。
こうしたキャラクターたちの魅力が、全編に活気を与えている。

物語はロードムービー的に進行するが、
一番面白いのは里帰りの場面で、
修羅場になりそうなところを、ピリ辛コメディとして描き切る。
ドラマクイーンの母を除く家族が、
彼の変化を受容しているのが、現代ぽい。素晴らしい。
性同一性障害者を、自立した人間として
描いているのにも好感が持てるし、
愛を知らなかったトビーが母を得て、
これからの人生に希望を見い出していくエンディングもよい。

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material:ふわふわ。り  template:ゆずろぐ

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