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    <title>このブログは、映画レビュー★</title>
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    <description>映画はエンターテインメントでありつつも、アートフォームであって欲しいと願っています。　　　　同じような気持ちで映画を観ているひとの慰みになれば幸いです★</description>
    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:date>2016-08-18T02:23:16+09:00</dc:date>
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    <title>2016年にゲオで借りて観た映画</title>
    <description>長く住んだ部屋を、5回目の更新直前で解約することに決めた。 
10年住むと、映画ライフに関する土地の利はあまり意識しなくなるが、
改めて振り返ってみよう。★都内に点在する名画座へのアクセス&amp;amp;hellip;可もなく不可もなし。
★ロードショー映画館へのアクセス&amp;amp;hellip;可もなく不可もなし。
ただ...</description>
    <content:encoded><![CDATA[長く住んだ部屋を、5回目の更新直前で解約することに決めた。 <br />
10年住むと、映画ライフに関する土地の利はあまり意識しなくなるが、<br />
改めて振り返ってみよう。<div style="border: 3px solid #006400; padding: 8px; margin: 20px;"><strong>★都内に点在する名画座へのアクセス</strong>&hellip;可もなく不可もなし。<br />
<strong>★ロードショー映画館へのアクセス</strong>&hellip;可もなく不可もなし。<br />
ただし近年、近隣にTOHOシネマズが出来たので、何度か足を運んだ。<br />
<strong>★TSUTAYAへのアクセス</strong>&hellip; <br />
都内だと新宿店か渋谷店が最も使えるのだが、<br />
いずれも週一度訪れるのは、ちょっと億劫<br />
（それでも10年間で最も世話になったとは思う）。</div>そしてここ数年は、ゲオによく足を運んだ。チャリ圏内に2軒もあるからである。 <br />
ゲオは<span style="color: #0000ff;">「1週間100円」</span>という低価格路線で<br />
レンタルDVD業界の価格を破壊し、<span style="color: #0000ff;">個人店を閉店に追い込んだ</span>。 <br />
TSUTAYAでさえ、一部店舗ではその後塵を拝すかたちとなっている。 <br />
最近やっと「今年観た映画」が100本を超えたのだが、 <br />
その中で<span style="color: #0000ff;">ゲオでレンタルした拾いもの</span>を、いくつかレビューしていこう。<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<h3>★『仮面／ペルソナ』<strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/ingmar_bergman_persona_uk_dvd_2a_5.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1471454292/" alt="" /><br />
</a> </strong></h3>原題：PERSONA <br />
製作年：1967年 <br />
製作国：スウェーデン<br />
監督：イングマール・ベルイマン <br />
出演：ビビ・アンデーション、リブ・ウルマン、グンナール・ビョンストランド <br />
<br />
ゲオの品揃えは数年前まであまりにもひどく、ほとんど立ち寄らなかったのだが、 <br />
近年は僕のようなタイプの映画ファンを意識してか、 <br />
<span style="color: #0000ff;">旧作のラインナップを充実させてきている</span>。 <br />
ベルイマンの再発がズラッと揃っていたりするから、驚くのだ。 <br />
<br />
本作はそんな恩恵に預かったうちの一本。 <br />
とにかくモノクロでも、光の加減でこんなにも表情の違う美しさを数多現出させられるのか、 <br />
と目を見張る画面の素晴らしさ！ <br />
装飾を極力排した舞台美術が冷ややかなトーンを醸し、 <br />
赤裸々な性描写は、すべて台詞で語られていく。 <br />
<br />
しかしせっかくの魅力的なテーマが、 <br />
カタルシスのないクライマックスで力を失っているのが残念。 <br />
「母性の欠如」という共通点を見出した女たちが、<br />
お互いの境界線を見失うという発想は、ちょっと飛躍しすぎではないか？　 <br />
共感し合いこそすれ、憎しみ合う姿しか描かないのなら、 <br />
<span style="color: #0000ff;">それなりの結末を期待するのが人情というものである。</span><br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<h3>★『渇いた太陽』</h3><a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/sweet_bird_of_youth_xlg.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1471454428/" alt="" /></a> <br />
原題：SWEET BIRD OF YOUTH <br />
製作年：1962年 <br />
製作国：アメリカ <br />
監督：リチャード・ブルックス <br />
出演：ポール・ニューマン、ジェラルディン・ペイジ、シャーリー・ナイト、エド・ペグリー、<br />
マドレーヌ・シャーウッド <br />
<br />
のっけから海辺の風景を映したスクリーンの前で、<br />
運転のフリをするニューマンの姿にシラける。 <br />
物語が進んでも安っぽいセットのシーンを連発。<br />
何だかなぁという感じなのだが、 <br />
やはり<span style="color: #0000ff;">テネシー・ウィリアムズの脚本が退廃していて強烈！</span> <br />
『サンセット大通り』ばりの老女優キャラだけでも充分エキセントリックなのに、<br />
猛犬のような政治ゴロたちが、ジゴロな主人公をジワジワと追い詰めていく。<br />
<br />
白眉は権力志向の老政治家（＝エド・ペグリー。本作でオスカー獲得）が、<br />
愛人に制裁を加えるシーン。 <br />
当該女優が元々すごい顔なのだが（笑）、 <br />
彼女を最小限（？）の暴力で完膚なきまでに痛めつけようとする男の、<br />
独裁的な異常性格が端的に表現し尽くされている。 <br />
その不気味さたるや、かの<span style="color: #0000ff;">デイヴィッド・リンチさえフォロワーに感じられてしまうほど</span>。<br />
あの場面だけでも、観る価値アリの作品だ。 <br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<h3>★『ペーパー・ボーイ』<strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/the-paperboy-poster.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1471454308/" alt="" /></a> <br />
</strong></h3>原題：THE PAPER BOY <br />
製作年：2012年 <br />
製作国：アメリカ <br />
監督：リー・ダニエルズ <br />
出演：マシュー・マコノヒー、ザック・エフロン、ジョン・キューザック、ニコール・キッドマン、<br />
マーシー・グレイ <br />
<br />
『プレシャス』で脚光を浴びた黒人監督の2作目。 <br />
フィルムっぽい質感と色の氾濫で、60年代アメリカの雰囲気、 <br />
そしてエアコンが普及していない時代の猛暑を、器用に浮かび上がらせる。<br />
<br />
一応犯罪ものだがギャングは出てこないし、 迫力のあるアクションシーンもない。<br />
しかし<span style="color: #0000ff;">どす黒い「闇」の存在</span>を、さまざまな角度からズシリとした手応えで感じさせてくれる。<br />
そんなニューロティック要素がお気に入り！ <br />
<br />
対角線上に、<span style="color: #0000ff;">光り輝くばかりに愛らしいガチムチ少年</span>を置く手腕も、 <br />
ゲイ監督ならではの感性で見事。 <br />
アルモドヴァルがガエル・ガルシア・ベルナルにホットパンツを履かせたように、<br />
リー監督もザック・エフロンを白ブリーフ姿で「ブラブラ」させている。 <br />
近年の『WE ARE YOUR FRIENDS』然り、 <br />
青春映画を主戦場にするザックにとっては、異色の経歴か。 <br />
しかも商業的にコケたようなので、彼のキャリアの中では汚点かもしれない。 <br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">でも本作は後年、きっと再評価されるはず。</span><br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<h3>★『陸軍中野学校』<strong><br />
</strong></h3><p><a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/nakanoposter.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1471454297/" alt="" /></a> <br />
製作年：1966年 <br />
製作国：日本 <br />
監督：増村保造 <br />
出演：市川雷蔵、小川真由美、加東大介、待田京介、村瀬幸子 <br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">ゲオには、昭和の邦画ラインナップが圧倒的に不足している。</span> <br />
黒澤、小津はほぼ揃っているが、溝口は1～2作、 川島雄三は『幕末太陽傳』のみ、<br />
成瀬に至っては1作もないというていたらく（たぶん全店共通）。 <br />
なぜか東映のヤクザ映画だけが充実している。 <br />
<br />
結局バイヤーが「リアルタイムの人間しか観ない」と決めつけているのだろう。 <br />
<span style="color: #0000ff;">ゲオの頭の固いところだ。</span> <br />
<br />
増村は『兵隊やくざ』と本作という「シリーズもの」だけが置いてあるので、 <br />
兎に角借りてみた。<br />
軍ものかと思いきやスパイものという、意外性のある設定が面白い。<br />
脚本にはシニカルな反戦志向が多分に込められており、<br />
陸軍は総じて悪役として描かれる。<br />
ただし戦友や恋人を大義のために犬死させるという、日本特有の美意識も。 <br />
<br />
スパイ養成シーンの<span style="color: #0000ff;">覗き見的な面白さ</span>、 <br />
小川真由美まで意図せずスパイになるという展開も凝っている。 <br />
冒頭の軍服ブーツには、レザーフェチ的な美しさも&hellip;。 <br />
雷蔵の出番は意外と少なく、東宝からゲスト扱いの加東の名演が印象に残る。<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝&nbsp;</p><h3>★『二代目はニューハーフ』</h3><p><strong><a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/newhalf.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1471454302/" alt="" /></a> <br />
</strong> 製作年：2013年 <br />
製作国：日本 <br />
監督：OZAWA <br />
出演：小沢仁志、ベル、山口祥行、勝矢、宮村優、美川憲一 <br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">ゲオには「ネオやくざ」なるコーナーがある。</span><br />
普段見向きもしないのだが、本作は一応ゲイとして見ておこうかしらん、と手に取った。<br />
<br />
低予算なデジタル画面の粗さはいかんともしがたいものの <br />
（タイトルロールには営業総括担当という見慣れないクレジットもｗ）、<br />
編集のテンポは平均以上に良く、<br />
少なくとも映画的な撮影セオリーは知る人間の作品という感じ。<br />
<br />
セットのシーンはほとんどなく、<br />
二丁目のバーなど（個人的に）見慣れた新宿の風景の中でロケを行っており、 <br />
リアリティは自然と画面に加味されている。 <br />
<br />
テン年代に「ニューハーフを絡めた任侠ものを敢えて」という<br />
大前提は了承して観なければならないが <br />
（実は鑑賞し始めるまで、<span style="color: #0000ff;">バブル期の作品と思い込んでいた</span>）、 <br />
ゲイ界隈とは不可分な「軽いユーモア」を演出に取り入れているため、 <br />
暴力的な印象は随分中和されている。 <br />
「敷居を跨ぐのを憚る」という珍しい動きを伴うコメディ演出も、シュールでユニーク。 <br />
<br />
ラストの襲名シーンには『緋牡丹博徒』へのオマージュ的な雰囲気も。 <br />
女装した小沢仁志の逞しい背中を劇画化したポスターを見るにつけ、<br />
意外とマジに東映魂を継承する意気込みだったのかも、と勘ぐってしまう。<br />
<br />
余談として、本作を鑑賞した「僕よりも上の世代のゲイの知人」は <br />
「ラストでなぜ小沢が女装するのか、理由をきちんと語っていない」と 憤慨していたが&hellip;。 <br />
「弟の死を悔やむ主人公が、大恩ある先代の実子の、背中を押す意味でも選んだ死装束」、<br />
ということで良いのではないのだろうか。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝&nbsp;<br />
<span style="color: #0000ff;">ちなみに転居先の周辺には、ゲオがない。</span><br />
その代わりTSUTAYAが駅周辺にあるのだが、<br />
中小店舗で品揃えはゲオと大差ないかも&hellip;。<br />
今後の僕の映画ライフは、どうなっていくかしらん。</p>]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2016-08-18T02:23:16+09:00</dc:date>
    <dc:creator>lulabox</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>lulabox</dc:rights>
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    <title>2016年に観た映画★その1</title>
    <description>★『これが私の人生設計』
 
原題：Scusate se esisto!&amp;amp;nbsp;製作年：2014年製作国：イタリア監督：リッカルド・ミラーニ出演：パオラ・コルッテレージ、ラウル・ボヴァ、マルコ・ポッチ、ルネッタ・サヴィーノ

個人的に（俳優にとって）最もハードボイルドなコメディ映画を作るのは香港...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<div><strong>★『これが私の人生設計』</strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/scusa.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1457541739/" alt="" /></a> <br />
原題：Scusate se esisto!&nbsp;</div><div>製作年：2014年</div><div>製作国：イタリア</div><div>監督：リッカルド・ミラーニ</div><div>出演：パオラ・コルッテレージ、ラウル・ボヴァ、マルコ・ポッチ、ルネッタ・サヴィーノ<br />
<br />
</div><div>個人的に（俳優にとって）最もハードボイルドなコメディ映画を作るのは</div><div>香港だと思っていたのだが、このイタリア映画も、<span style="color: #0000ff;">かなり演出が徹底している</span>。</div><div>デティールに凝り過ぎていて、とてもじゃないけど全部拾っていられない、と思うほどだ。</div><div>ゲイだったら笑える楽屋ネタ、世代／地域格差ネタ、などなど&hellip;。</div><div>ヒロインも典型的な「巻き込まれ型」で、わかりやすい笑いの洪水のような作品である。<br />
<br />
</div><div>主人公のゲイ友・フランチェスコ役のラウル・ボヴァは、</div><div>本作でヒロイン以上にヒロインとしての役割をまっとう。</div><div>彼が通り過ぎると窯焼きの石（？）が噴煙を上げるんだからすごい。</div><div>こんな演出を与えられた役者を映画で観たの、</div><div>『女はそれを我慢できない』の<span style="color: #0000ff;">ジェイン・マンスフィールド以来かも</span>（笑）。<br />
<br />
</div><div>脚本にはイタリアの抱える性格差問題が織り込まれ、</div><div>「男根主義に骨の髄まで染まり切った男性」と、</div><div>「彼を母親のように支えてしまう情深い南欧女性」の生む不幸の連鎖が、</div><div>戯画的に問題提起されている。<br />
<br />
</div><div>しかしヒロインが「ただの女」ではなく、「突出した才能を持つ女」であることも、</div><div>きちんと踏まえたうえでテーマを咀嚼したいところ。</div><div>「才能が才能を当たり前に発揮できなくてはおかしい」という正論と</div><div>いいとこ取りだけを目指す生温いフェミニズムを混同してしまうようでは、</div><div><span style="color: #0000ff;">凶悪な高度資本主義社会</span>を突き崩せない。</div><div>企業に属する限り、誰もが少しずつ、</div><div>民主主義を諦めなければならないのが、現状なのだから&hellip;&hellip;。</div><div></div><div>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝</div><div><strong><br />
★『麻花売りの女』</strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/mahoa.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1457541734/" alt="" /></a> <br />
製作年：1994年</div><div>製作国：香港・中国</div><div>監督：チョウ・シアオウエン</div><div>出演：アイ・リーヤー、カー・チーチュン、リウ・ペイチー<br />
<br />
</div><div>こちらは社会主義国に生きる人間が、</div><div>ピュアな資本主義に目覚め、覚醒していくさまを興味深く描写した映画。</div><div>「労働をいかに効率よく換金するか」という、根源的な発想／行動に含まれる</div><div>「創造性のようなもの」を、ぼんやりと感じさせてくれるのが　楽しい。<br />
「1990年代の世の中で、なんてお気の毒&hellip;&hellip;」と嘲笑されることを承知で、</div><div>敢えて自国の恥をユーモアに昇華してしまう力強さは、中国圏ならでは。<br />
<br />
</div><div>大陸の農村が舞台で、雄大な自然を背景にしたロケの場面が多く、</div><div>都市部との対比は鮮やかに映し出される。</div><div>脚本には社会風刺だけでなく、フェミニズム、不倫など</div><div>さまざまな要素が巧みに織り込まれており、非常に観応えがある。</div><div>編集力も高く、<span style="color: #0000ff;">映画的なセンスとエンターテインメント精神が横溢</span>。</div><div></div><div>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝</div><div><strong><br />
★『キャロル』<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/carol.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1457541726/" alt="" /></a> <br />
</strong></div><div>製作年：2015年</div><div>製作国：アメリカ</div><div>監督：トッド・ヘインズ</div><div>出演：ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、カイル・チャンドラー、サラ・ポールソン<br />
<br />
</div><div>劇中で『サンセット大通り』がロードショー公開されているので、</div><div>「あ、時代背景は1950年」と理解。</div><div>控えめの照明でヴィヴィッドな色の氾濫を抑え、</div><div>どことなくレトロ＆セピアなトーンで全体を統一している。その<span style="color: #0000ff;">画面が、とにかく美しい</span>。<br />
<br />
</div><div>特に女優を美しく捉えるという点で監督（と美粧）の技量がいかんなく発揮されており、</div><div>「さすがゲイ監督」と唸らされた。<br />
ニュークイアフィルムのシーンから登場して、メジャーで成功している監督と言えば、</div><div><span style="color: #0000ff;">彼とガス・ヴァン・サントが2強</span>と呼べそうなので、<br />
ぜひこの調子で「女優が撮られたいと願う」監督の地位を確かにして欲しい。<br />
<br />
</div><div>またいくつか、「よく晴れた日の自然光」が明るく差し込む場面もあった。<br />
ランチに誘われたテレーズが、汚れたガラス越しに外のキャロルを見ているシーンの、<br />
静止画のような繊細さ、美しさ&hellip;&hellip;。<br />
この感覚を得られただけでも「いい映画観た」という気分にさせてくれた。<br />
<br />
</div><div>脚本は「<span style="color: #0000ff;">女が、女を愛する自分を受け止める姿</span>」をきちんと描き切る。<br />
時代背景を考えるとややオプティミスティックに見えなくもないが、<br />
そこら辺はリアリズムに傾いた旧作の脚本（『エデンより彼方に』）を<br />
踏まえての決断なのかもしれない。<br />
またそれを容認する土壌が、ハリウッドに根付きつつあることを確認できた。<br />
<br />
</div><div>生々しさよりも雰囲気を重視したラブシーンは、ゾクゾクするくらいエロティック。<br />
フランスの『アデル、ブルーは熱い色』に比べ、<br />
<span style="color: #0000ff;">取るに足らないほど控え目な描写</span>に仕上がっているのも面白い。</div><div></div><div>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝</div><div>&nbsp;<br />
<strong>★『ドン・ジョン』</strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/donjon.jpeg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1457541730/" alt="" /></a><br />
原題：DON JON</div><div>製作年：2013年</div><div>製作国：アメリカ</div><div>監督：ジョセフ・ゴードン=レヴィット</div><div>出演：ジョセフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア<br />
<br />
</div><div>オルタナティヴぶっているのではなく、</div><div>監督兼主演のジョゼフの感性がきちんと反映された脚本が面白い。<br />
まるで欧州作品のように<span style="color: #0000ff;">繊細で微妙な問題を扱っている恋愛映画</span>として、お気に入り。<br />
<br />
</div><div>画面は撮影監督に頼りきりというか<br />
「取り敢えず今っぽい撮り方で」というオーダーが見え見え。<br />
しかしその軽薄さが作風には合っている。<br />
クライマックスでも照明の位置がまるわかりだったり、<br />
手持ちカメラがグラグラ揺れているのはちょっと安っぽいが&hellip;&hellip;。<br />
<br />
</div><div>編集はスピーディで飽きさせない。<br />
同じ背景のシーンを何度も挿入し、<br />
主人公の心理を時系列で反映させて見せるのが映画的。</div><div>ヨハンソンは馬鹿女を楽しそうに演じており、<br />
損な役回りを引き受けた女優魂を感じさせる。チャニング・テイタムもカメオ出演。</div><div></div><div>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝</div><div><strong><br />
★『汚れた顔の天使』</strong><br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/awdf.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1457541722/" alt="" /></a> <br />
原題：ANGEL WITH DIRY FACE</div><div>製作年：1938年</div><div>製作国：アメリカ</div><div>監督：マイケル・カーティス</div><div>出演：ジェームズ・キャグニー、パット・オブライエン、ハンフリー・ボガード、アン・シェリダン<br />
<br />
</div><div>アンチヒーローのキャグニーをウィンウィンで制裁すべく<br />
よく練り込まれた脚本で、隙なく観応えもあり。</div><div>ノワール的な邪悪さやニューロティック要素が見当たらないのは30年代的だが、<br />
暴力描写がジメジメしておらず、<br />
「やらなければナメられる」という世界観をリズミカルに、遠慮を排して描き切る。<br />
「<span style="color: #0000ff;">これって80年前のワル？</span>」と改めて瞠目。<br />
<br />
</div><div>クレーンで上空よりスラム街を映す冒頭から、<br />
ものの数分で20年分を簡潔に説明してしまう展開も見事。<br />
終盤は捕り物に終わらないクライマックスの連続だが、<br />
MAX一歩手前でテンションを冷静にキープし続ける。</div>]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2016-03-10T01:45:37+09:00</dc:date>
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    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
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  </item>
  <item rdf:about="https://eiga.no-mania.com/2010%E5%B9%B4%E4%BB%A3/%E6%81%8B%E3%81%AE%E7%BD%AA">
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    <title>恋の罪</title>
    <description>製作年：2011年
製作国：日本
監督／脚本：園子温
出演者：水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、大方斐紗子、津田寛治

 

______________________________________

「かの東電OLに自分探し女の総体が弟子入り」という虚構を構築しているが、
その前提にちと苦しいものが...</description>
    <content:encoded><![CDATA[製作年：2011年<br />
製作国：日本<br />
監督／脚本：園子温<br />
出演者：水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、大方斐紗子、津田寛治<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/tumblr_m6fl7r1WQu1qz7napo1_1280.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1438027836/" alt="" /></a> <br />
<br />
______________________________________<br />
<br />
「かの東電OLに自分探し女の総体が弟子入り」という虚構を構築しているが、<br />
その前提にちと苦しいものがある。<br />
混乱した馬鹿女は、ハードボイルドな娼婦に共鳴くらいはするかもしれない。<br />
しかし「その後、彼女の荒廃に潔く同化する」という発想は<br />
飛躍的で、どこか理想的。男の妄想の域を出ていない。<br />
<br />
また全編に詩やカフカの引用を散りばめるという手法も古く、<br />
近年の監督ですら文学や舞台演劇の呪縛から逃れられていないのか、<br />
と残念に思いながら眺めた。<br />
<br />
ただし冨樫真の操るラインには、魅力的なものもいくつか。<br />
個人的には「秘密を持っている者は、他人の秘密も慎重に扱う」<br />
というくだりにロマンを感じた。<br />
現実の東電OLエピソードも、脚本へ効果的に取り入れられている。<br />
<br />
前半の悪い意味で単調な画面、<br />
工夫も味もない照明・舞台美術は、大幅な減点対象。<br />
Vシネじゃないんだから&hellip;。<br />
廃墟アパートをリンチの「赤いカーテンの部屋」のように<br />
仕立てたかったのではと勘ぐるが、<br />
これまた中途半端にポップで清潔な美術にセンスが感じられず、<br />
美意識を疑いたくなる。<br />
終盤のホラーのような展開が、作品的な野心を削いでいるのも残念で、<br />
デ・パーマ（&larr;今野先生風）の失敗作『ブラック・ダリア』を想起。<br />
現実事件のフィクション化は、まとめが難しい&hellip;&hellip;。<br />
<br />
と散々けなしたが、テーマの選択と果敢なチャレンジには拍手。]]></content:encoded>
    <dc:subject>2010年代</dc:subject>
    <dc:date>2015-07-28T05:11:59+09:00</dc:date>
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    <title>『にっぽんのCC』　2015年に観た映画★その3</title>
    <description>※「CCって何よ、レモン？　ガールズ？」などと言う輩は、以下を読まなくてよろしい！

もともと酒飲みではないため、二丁目のバーには
ほとんど行かない僕だが、ごくごくたま～に、行く店がある。
そこのマスターはものすごい映画好きで、元映画関係者らしい。
そんな彼が「昔、日本版のCCを作りたくて、
各映画...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<p>※「CCって何よ、レモン？　ガールズ？」などと言う輩は、以下を読まなくてよろしい！<br />
<br />
もともと酒飲みではないため、二丁目のバーには<br />
ほとんど行かない僕だが、ごくごくたま～に、行く店がある。<br />
そこのマスターはものすごい映画好きで、元映画関係者らしい。<br />
そんな彼が「昔、<span style="color: #0000ff;">日本版のCCを作りたくて</span>、<br />
各映画会社に企画書を持っていったんだけど、相手にされなかったんだ」<br />
と話してくれた。<br />
なんてステキ。いつか僕がお金持ちになったら、ぜひやりたい企画だ！<br />
最もそんな日は、来ない可能性が限りなく高いが（笑）。<br />
<br />
だいいちその企画をリードするに、僕はまだ邦画を観ていなさすぎる。<br />
もっともっとたくさんの本数を観ないと、話にならないだろう。<br />
でもとりあえず今回は、最近観た「<span style="color: #0000ff;">にっぽんのCC的映画</span>」を数本、<br />
時代順に紹介いたします。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『自由学校』</strong><br />
製作年：1951年<br />
製作国：日本<br />
監督：渋谷実<br />
出演：佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二、笠智衆、杉村春子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/jiyuu.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428907946/" alt="" /></a> <br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">ジェンダーの逆転</span>を結末とする脚本（原作有）からしてCC的。<br />
<br />
しかし本作のCC的側面を誰よりも担うのは、<span style="color: #0000ff;">佐田啓二</span>。<br />
日本初のゲイ映画と称される『惜春鳥』での肺病病みのような、<br />
線の細い美青年役をタイプロールとする彼が、<br />
「だって～なんですもの、おばさま」という<br />
どこか少女漫画的なオネエ言葉を真剣に操り、<br />
ナヨナヨとした青年役を怪演している。<br />
しかもそれが不快ではなく、<span style="color: #0000ff;">かなりチャーミング</span>なのである。<br />
<br />
コメディ演出に晒された時、意外な真価を発揮する俳優って、それだけで好きになる。<br />
歯切れのいいセリフを操る高峰、<br />
猫撫で声から野太い地声までを駆使する淡島も、然り。<br />
笠智衆に至っては強姦未遂でヤケになり、<br />
大暴れするのだから本当に滅茶苦茶な映画である。<br />
<br />
最も佐田の役柄は、ゲイ青年と限定されたわけではない。<br />
戦前の常識から逸脱した、<span style="color: #0000ff;">アプレのいち形態程度</span>に留まっている。<br />
そこら辺の奥ゆかしさがまた、CC的で良いのだ。</p><div style="border: 2px solid #008000; background-color: #ffffe0; margin: 5px; padding: 5px;"><strong>★もし『にっぽんのCC』が作れたら、入れたいのは：</strong><br />
佐田が高峰の自宅を訪ねた際の会話シーン</div><p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『兵隊やくざ』</strong><br />
製作年：1965年<br />
製作国：日本<br />
監督：増村保造<br />
出演：勝新太郎、田村高廣、淡路恵子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/yakuza.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428907936/" alt="" /></a> <br />
<br />
こんなにCC的な映画なのに、ゲイの間ではほとんど語られることがない。<br />
増村らしいスピーディな演出／編集で、軍隊の不条理な暴力が<br />
次々と描き出される内容なのだから、ゲイが好むはずもない。<br />
しかし90分我慢した先には、<span style="color: #0000ff;">相応のカタルシス</span>があるのだ。<br />
<br />
もちろん公開当時に観たゲイは、こちらが想像する以上のものを読み取ったであろう。<br />
しかしその感動が次代に伝わっていないのは、一種の悲劇である。<br />
深読みは近年、ノンケの映画ファンの方が先じている状況。<br />
田村高廣も<span style="color: #0000ff;">脚本の裏テーマ</span>を理解したうえで、演じていたらしい。<br />
<br />
監督は当時欧米で制作された『軍曹』とか『禁じられた情事の森』とか<br />
『ベン・ハー』のような映画を、意識していたのかも？<br />
そうした感性は、90年代にニュー・クイアシネマの影響を受け、<br />
こぞってゲイ映画を作った中華圏の若手監督に通ずるものがある。<br />
最もこちらはバディ映画だが。<br />
<br />
本作はシリーズ化され、10本近く制作されたらしいので、<br />
これから少しずつ観て、CC的場面を探っていく楽しみができた。</p><div style="border: 2px solid #008000; background-color: #ffffe0; margin: 5px; padding: 5px;"><strong>★もし『にっぽんのCC』が作れたら、入れたいのは：</strong><br />
「上等兵、だまって俺について来い！！！」<br />
「行くよ！　俺も、お前と離れるのは嫌だ！」<br />
勝新のあの目&hellip;&hellip;、デブ専の皆さんは必見なんですよ</div><p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『異常性愛記録　ハレンチ』</strong><br />
製作年：1969年<br />
製作国：日本<br />
監督：石井輝男<br />
出演：若杉英二、橘ますみ、吉田輝雄<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/harenchi.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428907943/" alt="" /></a> <br />
<br />
「ラインシリーズ」で石井監督の大ファンになった僕。<br />
近年の『ねじ式』もすごく良かった。<br />
<br />
こちらは東映エログロ路線中の一作。<br />
若杉英二演じるハレンチ男が、単なるしかめ面の暴君ではなく、<br />
妙に陽気で<span style="color: #0000ff;">赤ちゃん言葉を使う変態</span>という設定が、<br />
すさまじく汚らわしい。<br />
対してヒロインの橘ますみは中途半端な脱ぎっぷりで、凡庸。<br />
申し訳程度のセミヌードや、<br />
「いやよいやよ」とかたちばかりの濡れ場にボディダブルまで使い、<br />
少しでも汚されるのを逃れようと必死である。<br />
<br />
ゆえに二人の絡みはチグハグで、<br />
「なぜこんなカップルが出来上がったのか」という必然が<br />
小指の先ほども伝わってこない。<br />
ナンセンスな失敗作という雰囲気は濃厚なのだが、<br />
後半に起死回生とばかり<span style="color: #0000ff;">大挙登場するゲイボーイ軍団</span>のお陰で、<br />
画面はキツく締まりはじめる。<br />
<br />
まずフル女装のサディストが、下着女装のマゾ若杉を<br />
ホテルの一室でビザールにお仕置き！<br />
<br />
さらに別シーンでは、<br />
橘にフラれた若杉が流れ着いたゴーゴーバーで、<br />
ひと夜のお相手にゲイボーイを物色し始める。<br />
彼と女装オカマが繰り広げる軽妙なやり取りには、思わず爆笑！<br />
ついには怪しげな覗き部屋で、変態男とオカマの3Pが展開されるに至る&hellip;&hellip;。<br />
<br />
サイケデリックな照明を駆使して撮り下ろされたこれらのシーンには、<br />
グロテスクな欲望の持つ惨めさやうしろ暗さを、<br />
<span style="color: #0000ff;">カラリと笑い飛ばすユーモア</span>が漂っていた。<br />
監督が若杉英二を通して描きたかった、<br />
本物のハレンチ男を受け止められるのは、<br />
やはり酸いも甘いも噛み分けたゲイ以外にいない、ということなのだろうか<br />
（迷惑な話&hellip;&hellip;w）。<br />
<br />
ドラァグクイーンなどという言葉もなかった時代の作品だが、<br />
次々に登場する女装オカマの美粧やステロタイプが、<br />
40年後の今と大差ないことにも、妙に感心してしまった。</p><div style="border: 2px solid #008000; background-color: #ffffe0; margin: 5px; padding: 5px;"><strong>★もし『にっぽんのCC』が作れたら、入れたいのは：</strong><br />
もちろんゴーゴーバーのシーン</div><p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『セックスドキュメント　性倒錯の世界』</strong><br />
製作年：1971年<br />
製作国：日本<br />
監督：中島貞夫<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/sexd.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428907955/" alt="" /></a> <br />
<br />
こちらも東映エログロ路線で、監督が何本か撮ったセックスドキュメントのうちの一作。<br />
<span style="color: #0000ff;">東郷建</span>がカメラの前で繰り広げる本番SEXが観れる（別に観たくないがw）。<br />
ほかにもレズビアンから、蛇使いで全国を回る見世物小屋の女まで、<br />
さまざまな性的マイノリティを「倒錯」の一括りでまとめ、紹介している。<br />
今となっては「資料価値」を確認する意味で、<span style="color: #0000ff;">客観的に楽しむ余裕</span>が求められるだろう。<br />
<br />
映画内に登場する戸川昌子サンの<br />
「せっかくゲイに生まれたんならね、普通に生きようするなんて、つまらないじゃない。<br />
人生そのものをアートにするような生き方を、目指せる可能性があるのにネ&hellip;&hellip;」<br />
といった趣旨の発言には、今のゲイにも<span style="color: #0000ff;">充分染み渡る鋭さ</span>がある。</p><div style="border: 2px solid #008000; background-color: #ffffe0; margin: 5px; padding: 5px;"><strong>★もし『にっぽんのCC』が作れたら、入れたいのは：</strong><br />
レズビアンの本番セックスシーンかなぁ&hellip;</div><p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『GONIN』</strong><br />
製作年：1995年<br />
製作国：日本<br />
監督：石井隆<br />
出演：佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、椎名桔平、竹中直人、ビートたけし<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/gonin.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428907940/" alt="" /></a> <br />
<br />
間もなく最新作が公開されるシリーズの第一作。<br />
なぜこの年にこんな豪華キャストで、<span style="color: #0000ff;">ゲイテイスト濃厚なヤクザ映画</span>が作られたのか、<br />
いまひとつ必然を感じられないが、異色作であることは確か。<br />
しかし近年のゲイの間では、全く無視されている作品である<br />
（公開当時のことは憶えていないが）。<br />
数年前の『おこげ』や『きらきらひかる』、数年後の『ハッシュ！』など<br />
誰が観てもわかるゲイ映画の狭間に葬られた<span style="color: #0000ff;">希薄な存在感</span>が、<br />
今となってはCC的な作品といえそうだ。<br />
<br />
恐らく監督が撮りたかったのは、佐藤&times;本木のキスシーンだけであろう。<br />
根津や竹中の冗長なエピソードは、話題作りのための付け足しにほかならない。<br />
プロデューサやら代理店やらの外圧に負け、<br />
<span style="color: #0000ff;">純粋なラブストーリーを作れなかった</span>のがミエミエである。<br />
<br />
しかし照明は繊細で、明らかにアート寄り。<br />
東京のワイルドサイドを舞台として明示しながら、<br />
どこか<span style="color: #0000ff;">無国籍的な風景</span>として描き出す手腕は、ウォン・カーウァイにも通じる。<br />
空撮の場面もきちんとしており、絵的な格調を感じた。<br />
<br />
過剰な暴力シーンが多いため、叫ぶような台詞回しを求められる役者陣は皆、<br />
多かれ少なかれ大根に見える。<br />
そして本作に最も美しい容姿を刻みつけたのは、<span style="color: #0000ff;">意外にも鶴見辰吾</span>だった。</p><div style="border: 2px solid #008000; background-color: #ffffe0; margin: 5px; padding: 5px;"><strong>★もし『にっぽんのCC』が作れたら、入れたいのは：</strong><br />
・ヘルムト・バーガーを意識したのであろう、本木のストリップ<br />
（でもウリ専するならゲイに受けるのは、明らかにすっぴんの方なんだけど。<br />
そこら辺の感覚がズレている）<br />
・佐藤と本木のキスシーン<br />
あ、海外受けを狙って、たけし&times;木村一八のシーンも入れる必要があるかなぁ&hellip;。</div><p>＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<br />
ちなみに冒頭で紹介したゲイバーは『Bridge』。<br />
店内には国内で公開された<span style="color: #0000ff;">ゲイ関係の映画パンフレット</span>が、ほぼすべて揃っている！<br />
普段来店する凡百のゲイには無視されているライブラリーだが、<br />
いつでも君が訪れるのを、待っているはず。<br />
<a href="http://www.bar-bridge.com/" title="" target="_blank">http://www.bar-bridge.com/</a></p>]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2015-04-13T16:01:11+09:00</dc:date>
    <dc:creator>lulabox</dc:creator>
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    <link>https://eiga.no-mania.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/2015%E5%B9%B4%E3%81%AB%E8%A6%B3%E3%81%9F%E6%98%A0%E7%94%BB%E2%98%85%E3%81%9D%E3%81%AE2%E3%80%8E%E5%97%9A%E5%91%BC%E3%80%81%E4%B8%89%E8%88%B9%E6%A7%98%E2%80%A6%E2%80%A6%E3%80%8F</link>
    <title>『嗚呼、三船様…』　2015年に観た映画★その2</title>
    <description>「世界のミフネ」の勇姿を楽しむのは、何も最近始めたことではない。
しかし1960年代の出演作に横溢する、40代のおじ様の色気に瞠目！
元々どの角度から見ても端正な彼の顔に
良い具合でシワとたるみがプラスされ、野性味はさらに倍！
男の余裕と貫禄もでっぷり付帯されている。もう辛抱たまらん。

他にステキ...</description>
    <content:encoded><![CDATA[「<span style="color: #0000ff;">世界のミフネ</span>」の勇姿を楽しむのは、何も最近始めたことではない。<br />
しかし1960年代の出演作に横溢する、<span style="color: #0000ff;">40代のおじ様の色気</span>に瞠目！<br />
元々どの角度から見ても端正な彼の顔に<br />
良い具合でシワとたるみがプラスされ、野性味はさらに倍！<br />
男の余裕と貫禄もでっぷり付帯されている。もう辛抱たまらん。<br />
<br />
他にステキな日本のおじ様俳優といえば<br />
<span style="color: #0000ff;">★森雅之</span>（ステキなおじ様度が異様に高いのは、川島雄三の『風船』）、<br />
<span style="color: #0000ff;">★山村聡</span>（ステキなおじ様度が異様に高いのは、やはり川島雄三の『女は二度生まれる』）<br />
が個人的に2強だが（溝口の『雪夫人絵図』での<span style="color: #0000ff;">柳永二郎</span>もエロくて結構、ﾊｧﾊｧするw）、<br />
そこに敏郎たんもプラスしたい。<br />
個人の俳優を追って時系列で作品を観たりすることはなかなかないから、<br />
こういう新発見があるものなのだなぁ&hellip;。<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『天国と地獄』</strong><br />
製作年：1963年<br />
製作国：日本<br />
監督：黒澤明<br />
出演：三船敏郎、仲代達矢、山崎努、香川京子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/6b94a68d.jpeg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428610590/" alt="" /></a> &nbsp;<br />
<br />
三船様が燃えたぎる反骨心を内に秘めた、叩き上げの紳士を好演する作品。<br />
犯罪者からの電話にカッカきてシャワーを浴びる三船様、<br />
息子をひょいと肩に抱き上げ部屋を出ていく三船様、<br />
そして犯罪者に刑務所で面会するため、スーツでビシッと決めた<br />
<span style="color: #0000ff;">角刈り＋口ひげも麗しい三船様の勇姿</span>を、たっぷりと堪能できる。<br />
<br />
物語的には三船&rarr;仲代&rarr;山崎と、主要キャラがバトンタッチされていく構成。<br />
中盤までの誰にでもわかる勧善懲悪物語から<br />
終盤の異様なサイコホラーに雪崩込む展開が見事！<br />
菅井きん率いるゾンビのようなヤク中集団、その背景にあるハングル文字が<br />
時代を超え、こちらに寒々しい何かを訴えかけてくる。<br />
個人的には<span style="color: #0000ff;">久々に五点満点</span>を付けた大傑作！<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『無法松の一生』</strong><br />
製作年：1958年<br />
製作国：日本<br />
監督：稲垣浩<br />
出演：三船敏郎、高峰秀子、笠智衆、飯田蝶子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/mm.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428610596/" alt="" /></a> <br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">ヴェネツィア金獅子受賞作品</span>。<br />
三船様は学のない生一本の人力車夫を好演。<br />
20～50代ぐらいまでを無理なく演じ分けている。<br />
<br />
脚本は所詮メロドラマに、肉体労働者の哀愁、階級社会の苦味をプラス。<br />
<span style="color: #0000ff;">やらせない女・高峰秀子</span>は、今回もタイプロールを全うしており、<br />
前半の島田結が、ことのほかあでやか。<br />
<br />
また本作は特に、<span style="color: #0000ff;">舞台美術が見事</span>である（担当：植田寛）。<br />
ともすれば単調に陥りがちなタイトルロールから、<br />
和雑貨のブツ撮り背景にでも使えそうな美しさ！<br />
明治～大正時代を描いた作品だが、<br />
すでに監督が<span style="color: #0000ff;">ディスカバー・ジャパン的な現代感覚</span>を持ち合わせているのに驚く。<br />
幼少期の無法松が夜の森を駆け抜けるシーンはまるでお伽話のようで、<br />
さまざまなジャンルを横断できる器用さも、垣間見れる。<br />
美術を散々褒めておいてナンだが、<br />
ロケとセットに格差が強く感じられるのは、やや惜しい。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『暗黒街の顔役』</strong><br />
製作年：1959年<br />
製作国：日本<br />
監督：岡本喜八<br />
出演：鶴田浩二、宝田明、三船敏郎、草笛光子、佐藤允<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/ak.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428610593/" alt="" /></a> <br />
<br />
三船様は特別出演的な脇役で、<br />
ヤクザに弱みを握られた自動車修理工場の大将を好演。<br />
<br />
『羅生門』で発狂した京マチ子に<br />
怒鳴りつけられた三船様の困り顔は途方もなくかわゆいのだが、<br />
本作も<span style="color: #0000ff;">弱めな彼をたっぷり堪能できる</span>SM的作品として評価したいところ。<br />
<br />
とは言え主役の鶴田／宝田は、ヤクザと呼ぶにはどうも品が良すぎていただけない。<br />
宝田は歌唱シーンまで優等生的で、役者としての幅の狭さを露呈している感じ。<br />
最も鶴田の大成ぶりは、<br />
後年の作品でこそ確認しなければいけないのかもしれないが&hellip;。<br />
ヤクザ映画は本作以前も以降もあまり観ていないのだが、<br />
60～70年の邦画良作はこのジャンルに集中しているようなので、<br />
いま慣れ親しんだテリトリーからの逸脱を求められている僕です。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『椿三十郎』</strong><br />
製作年：1962年<br />
製作国：日本<br />
監督：黒澤明<br />
出演：三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、入江たか子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/ts.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1428610598/" alt="" /></a> <br />
<br />
前作『用心棒』の大ヒットを受け、制作された続編。<br />
すでに完成された三十郎キャラはやや新鮮味に欠けるところがあり、<br />
アンチ三船は鼻白みそう。<br />
もちろん僕はキャーキャー言いっ放しでしたが（笑）。<br />
<span style="color: #0000ff;">コメディ演出も多い楽しい作品</span>！<br />
<br />
ラストの殺陣、特撮を見慣れた目にはうっかり流されがちだが、<br />
血しぶきまで実写というのだからすごい！<br />
また「逆抜き不意打ち斬り」という独自の型を駆使しているそうで、<br />
極限までリアリズムを追求する、黒澤演出の一端を垣間見れる。<br />
<br />
ラストではすっかり加山雄三に同調し、<br />
「あばよ」と立ち去る三十郎様を涙目で見送った&hellip;&hellip;。<br />
嗚呼、<span style="color: #0000ff;">ノンケ男も惚れる、男の中の男</span>。<br />
こんな逞しい無頼漢になら、身も心も捧げて奉仕するんだけどなぁ&hellip;&hellip;。<br />
<br />
<br />
おまけ：ネット上で拾ったGIF画像。かわゆい★<br />
<img src="//eiga.no-mania.com/File/aba05e46.gif" alt="" />]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2015-04-10T05:26:18+09:00</dc:date>
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    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>lulabox</dc:rights>
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    <title>2015年に観た映画★その1</title>
    <description>「リーマンショック」を「サラリーマンショック」のことだと思っていた
僕ですが、ここのところ映画のおかげでだいぶ勉強しました。
ということで今回は「2008年の金融危機～米大統領交代」を
直接／関節的テーマにする4つの作品を紹介。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
★『ク...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<p>「リーマンショック」を「サラリーマンショック」のことだと思っていた<br />
僕ですが、ここのところ映画のおかげでだいぶ勉強しました。<br />
ということで今回は「<span style="color: #0000ff;">2008年の金融危機～米大統領交代</span>」を<br />
直接／関節的テーマにする4つの作品を紹介。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『クィーン・オブ・ベルサイユ』</strong><br />
原題：The Queen of Versailles<br />
製作年：2012年<br />
製作国：アメリカ・オランダ・イギリス・デンマーク<br />
監督：ローレン・グリーンフィールド<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/qov.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1424798179/" alt="" /></a> <br />
<br />
保養地に整備した一流ホテル並みの設備を誇る居室を、<br />
期間貸しで複数の家族にローン販売しながら巨万の富を築いた男と、<br />
その家族を追うドキュメンタリー。<br />
<br />
恐ろしく成金趣味的な<span style="color: #0000ff;">個人宮殿</span>を建造中にリーマンショックが発生し、<br />
銀行の融資がストップしたことで、<br />
彼らの生活が暗礁に乗り上げていくさまを克明に記録している。<br />
<br />
この作品の面白さは現代アメリカに生きる富豪の生活を覗き見れること。<br />
そして窮地に立たされたことで浮き彫りになる、<br />
彼らのパーソナリティと<span style="color: #0000ff;">その意外な豊かさ</span>にある。<br />
<br />
一代で富を築いた男の偏屈さ。<br />
そしてその愛を独占したことで、あらゆるものを手に入れた女の天真爛漫さ。<br />
下心の有無にかかわらず、<br />
ぜひお近づきなりたいと思わせる彼らの生活への興味は、尽きることがない。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『キャピタリズム～マネーは踊る』</strong><br />
原題：CAPITALISM: A LOVE STORY<br />
製作年：2009年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：マイケル・ムーア<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/c.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1424798198/" alt="" /></a> <br />
<br />
金融危機がどのような仕組みで発生したのかを<br />
わかりやすく説明する、新書のようなドキュメンタリー。<br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">金融危機&rarr;国税による銀行救済&rarr;オバマ当選</span>の流れを時系列で追い、<br />
資本主義と愛国主義を盲信するあまり、<br />
徹底的に吸い上げられた、<span style="color: #0000ff;">哀れなアメリカ一般市民の受難</span>を映し出していく。<br />
<br />
ラスト30分に見られる、政権交代後のカタルシスは、まるでフィクションのよう。<br />
こんなドキュメンタリーがあると、もう映画は必要なくなってしまうかもしれない。<br />
没落のはじまった国は<span style="color: #0000ff;">ドラマの現場</span>であり、またその連続なのだ。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『マージン・コール』</strong><br />
原題：MARGIN CALL<br />
製作年：2011年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：J・Cチャンダー<br />
出演：ケヴィン・スペイシー、ジェレミー・アイアンズ、ポール・ベタニー、<br />
デミ・ムーア、サイモン・ベイカー、ザッカリー・クイント<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/margin_call.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1424798194/" alt="" /></a> <br />
<br />
サブプライムローンの破綻前夜を描くフィクション。<br />
脚本のみに興味があったが、期待は裏切られない内容だった。<br />
企業の子飼いと、まだ常識的な感覚を残す人間たちが等しく窮地に立ち、<br />
さまざまに葛藤しながら利害をぶつけ合う<span style="color: #0000ff;">資本主義の縮図</span>が、静かに描かれていく。<br />
<br />
美しい男たちがパワーゲームに明け暮れる姿は、目の保養に。<br />
最もケヴィン・スペイシーとサイモン・ベイカーに限った話だが。<br />
やはり究極のメンズファッションは、<span style="color: #0000ff;">美しい肉体とそれを覆うスーツ</span>だね。<br />
<br />
画面的には淡々とした撮り方で、特に映画的な工夫はない。<br />
強いて挙げれば、<span style="color: #0000ff;">マンツーマンの会話シーン</span>が重層的に織り込まれており、<br />
編集の段階でさまざまな角度／カメラのショットが繋ぎ合わされていた。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『アゲンスト8』</strong><br />
原題：The Case Against 8<br />
製作年：2013年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：ベン・コトナー、ライアン・ホワイト<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/8.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1424798185/" alt="" /></a> <br />
<br />
オバマ当選の狂騒の影で、密かに通過したカリフォルニア州の「提案8号」。<br />
一度は合法と認められた<span style="color: #0000ff;">同性婚を再び禁止にすること</span>を<br />
主眼に置いた州憲法修正案だ。<br />
<br />
この動きに訴訟というかたちで真っ向から取り組んだのが、<br />
<span style="color: #0000ff;">アメリカきっての敏腕弁護士</span>のふたり。<br />
かつてはブッシュ／ゴアの両陣営で敵味方に分かれたふたりが、<br />
<span style="color: #0000ff;">LGBTのために夢のタッグを結成する</span>というお膳立てだけで<br />
即座にタイトルマッチが組めそうだ。<br />
<br />
数年に渡る裁判の果てに勝訴し、婚姻を実現したふた組のカップル、<br />
そしてすぐ後に続いた複数のLGBTカップルの笑顔が、闘いの意味を物語る。<br />
<br />
本作は2014年の「東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭」で上映されたドキュメンタリーだが、<br />
一般公開の予定はないらしい。<br />
見逃した僕は知人の厚意により鑑賞の機会を得たが、<br />
渋谷区の動きもあることだし、<span style="color: #0000ff;">今から配給を検討しても決して遅くはない</span>と思うのだが、<br />
日本の映画会社様。</p>]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2015-02-25T02:17:44+09:00</dc:date>
    <dc:creator>lulabox</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>lulabox</dc:rights>
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    <title>2014年に観た映画★その3</title>
    <description>★『アデル、ブルーは熱い色』
原題：La vie d&#039;Ad&amp;amp;egrave;le-Chapitres 1 et 2
製作年：2013年
製作国：フランス
監督：アブデラティフ・ケシシュ
出演：レア・セドゥ、アデル・エグザルコブロス、サリム・ケシゥシュ

 

ひとりの少女が大人への階段を昇る過程を描い...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<strong>★『アデル、ブルーは熱い色』</strong><br />
原題：La vie d'Ad&egrave;le-Chapitres 1 et 2<br />
製作年：2013年<br />
製作国：フランス<br />
監督：アブデラティフ・ケシシュ<br />
出演：レア・セドゥ、アデル・エグザルコブロス、サリム・ケシゥシュ<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/adele.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414428991/" alt="" /></a> <br />
<br />
ひとりの少女が大人への階段を昇る過程を描いた<span style="color: #0000ff;">青春映画</span>。<br />
監督が抱く、主演女優への愛情が伝わってくる作品だった。<br />
確かに彼女の本能的な表情は<span style="color: #0000ff;">美しいケダモノ</span>のようで、<br />
その白痴美を生々しく捉えようとするあまりに採用された<br />
<span style="color: #0000ff;">クローズアップのオンパレード</span>には、観ていて首が疲れてくるほど。<br />
引きのショットが出てくると、意外な感じさえしたほどだ。<br />
それにしても<span style="color: #0000ff;">レズビアンカップルのベッドシーン</span>が長い！<br />
偽の性器を介しての撮影だったらしいが、リアルすぎてドキドキ。<br />
友達のビアン子から「女同士のセックスには終わりがないのヨ」と<br />
聞かされたことがあるが、その真相は謎のベールに包まれていたため、<br />
今回はいい勉強になったかも。<br />
総じて胸キュンのいい作品だったが、個人的には同じフランス製作で、<br />
やはりレズビアンの青春映画<span style="color: #0000ff;">『水の中のつぼみ』</span>（2007）に軍配を上げたいところ。<br />
ちょっとホモフォビックな要素がある展開なだけに、本作より泣けた。<br />
レア・セドゥはかつて『美しき棘』で<span style="color: #0000ff;">迷える少女を演じていた</span>だけに、<br />
一段階成長したんだな、という感じ。<br />
個人的にマーク中のニュータイプなイケメン、タハール・ラヒムとの<br />
共演作『グランド・セントラル』も観たい！<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『ピクニック』</strong><br />
原題：郊遊<br />
製作年：2013年<br />
製作国：台湾・フランス<br />
監督：ツァイ・ミンリャン<br />
出演：リー・カンション、ルー・イーチン、チェン・シャンチー、ヤン・クイメイ<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/picnic.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414428989/" alt="" /></a> <br />
<br />
ヴェネツィア映画祭での引退宣言にショックを受けていたのだが、<br />
本作を観て「ああ、<span style="color: #0000ff;">もう止められない</span>のだな」と納得してしまった。<br />
監督のこれまでの作品は確かに独特で、<br />
どうカテゴライズしても確実に浮き上がってくるような個性があった。<br />
しかしいくら映像が前面に出ようと、物語の断片はいくばくか散見できたから、<br />
あとはイマジネーションで、いかようにも楽しめる余韻が残されていると思えた。<br />
その危ういバランスは、<span style="color: #0000ff;">彼の作品の魅力のひとつ</span>であったとも思う。<br />
恐らく本作にも、同様の前提があったのではないだろうか。<br />
しかし監督は、編集の段階で<span style="color: #0000ff;">ドラマツルギーを徹底拒否</span>したようだ。<br />
そこまで既存の映画作りに倦んでいたのかと思うと、何だか悲しくなる。<br />
ラスト数十分の長回しが、なぜあれだけの時間を必要としたのか。<br />
チェン・シャンチーの黒く美しい瞳から涙がこぼれ落ちた後は、<br />
僕にはもう何ひとつ、理由も必然性も感じることはできなかった。<br />
それを感じているのは恐らく、<span style="color: #0000ff;">監督ひとりだけ</span>だろう。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『ブラック・ハッカー』</strong><br />
原題：Open Windows<br />
製作年：2014年<br />
製作国：アメリカ・スペイン<br />
監督：ナチョ・ビガロンド<br />
出演：イライジャ・ウッド、サーシャ・グレイ、ニール・マスケル<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/openwindows.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414428990/" alt="" /></a> <br />
<br />
ネット社会の暗部を描いたサスペンスと聞くと、<br />
SFXを駆使した「技術映画」が出てきそうでゲンナリだが、この映画は面白かった。<br />
デジタルな先鋭性を画面で表現するにあたり監督が選択したのは、<br />
PC上に開かれた幾つものウィンドウで、<span style="color: #0000ff;">状況を同時中継する</span>という手法である。<br />
これなら映像ひとつひとつを撮影しておいて、あとで合成するだけ。<br />
<span style="color: #0000ff;">スプリット画面の応用</span>のような体裁なので、さほどイヤミがない。<br />
むしろそれらをきっちり成立させる絵コンテが<br />
頭の中で見えているという鋭さに、<br />
新時代の感覚ともいうべく<span style="color: #0000ff;">底知れなさ</span>を感じた。<br />
これからきっと、ハリウッドで散々模倣される手法になるだろう。<br />
そういった意味で本作の原題は、<span style="color: #0000ff;">商標登録のような明快さ</span>を持っている。<br />
注目はヒロインの、サーシャ・グレイ。<br />
<span style="color: #0000ff;">元ハードコアポルノ女優</span>で、カタカナではなく英語でSasha Greyと入力して<br />
画像検索すると、えげつないのが山ほど出てくる。<br />
ソダーバーグ作品で本格的に一般映画へシフトし、<br />
今回は『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャと共演するまでに<br />
成り上がっているのだから、今後の活躍に注目だ。<br />
最も本作では、大した演技を披露するまでに至っていないが&hellip;&hellip;。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『ラブレース』</strong><br />
原題：LOVERACE<br />
製作年：2013年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：ロバート・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン<br />
出演：アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、シャロン・ストーン、ジェームズ・フランコ<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/loverace.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414428985/" alt="" /></a> <br />
<br />
数億ドルの興行収入を上げたポルノ映画『ディープ・スロート』の<br />
主演を務めた女優の、伝記映画。<br />
本作の企画を知った時から期待と同時に、「<span style="color: #0000ff;">超駄作になるかも</span>」という予感もしていたが、<br />
残念ながら後者が当たってしまった。<br />
伝記映画なんて9割はつまらないから、観なければ良いのにと思いつつ&hellip;&hellip;。<br />
僕が最も不安視したのは、流されるように生きたリンダの人生を<br />
美談に作り替えてしまう展開だったのだが、正に定石通り。<br />
夫の強要と厳格な母の教育がすべての原因です、と言われれば、<br />
そりゃ脚本的な隙はなくなるけど&hellip;&hellip;、<br />
弁護士の理論武装をそのまま流用している感じだ。<br />
どうせ美化するなら、後年の「20年に渡る反ポルノ／DV運動」が<br />
どんなものであったのか綿密に取材して、<br />
脚本に落とし込んだほうが全然面白かった。<br />
まぁ<span style="color: #0000ff;">大した実績もない</span>、というのが本当のところなのかもしれない。<br />
ショックだったのは、本作の<span style="color: #0000ff;">監督がロバート・エプスタイン</span>だったこと。<br />
『ハーヴェイ・ミルク』、『セルロイド・クローゼット』という<br />
2大名作ドキュメンタリーの監督が、なぜこんな&hellip;&hellip;。<br />
典型的転落セレブのリンジー・ローハンが降板したあたりから、<br />
暗雲が立ち込めていたプロジェクトを、無理矢理押し付けられたのだろうか。<br />
一般映画の公開は本邦初なだけに、随分と貧乏クジを引かされているようで、<br />
<span style="color: #0000ff;">気の毒としか思えない</span>。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『キュリー夫妻』</strong><br />
原題：Les palmes de M.Schutz <br />
製作年：1996年<br />
製作国：フランス<br />
監督：クロード・ピノトー<br />
出演：イザベル・ユペール、シャルル・ベルリング、フィリップ・ノワレ<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/palmes.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414428984/" alt="" /></a> <br />
<br />
9割がつまらない伝記映画にあって、珍しく佳作。<br />
日本の学校の授業にも登場する偉人の物語をあくまで庶民的に、<br />
コメディタッチでまとめ上げているため、退屈せず楽しめる。<br />
<span style="color: #0000ff;">ユペールのコメディエンヌぶり</span>が発揮された映画は<br />
『8人の女』ぐらいかと思っていたのだが、本作も然り。<br />
またアカデミックでアンバランスな学者カップルの、恋愛映画としての側面もアリ。<br />
束の間研究室を飛び出し、<br />
青空の下に自転車を滑らせる2人を捉えたロングショットは、<span style="color: #0000ff;">詩的に美しい</span>。]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2014-10-28T01:57:53+09:00</dc:date>
    <dc:creator>lulabox</dc:creator>
    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
    <dc:rights>lulabox</dc:rights>
  </item>
  <item rdf:about="https://eiga.no-mania.com/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/2014%E5%B9%B4%E3%81%AB%E8%A6%B3%E3%81%9F%E6%98%A0%E7%94%BB%E2%98%85%E3%81%9D%E3%81%AE2">
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    <title>2014年に観た映画★その2</title>
    <description>★『愛、アムール』
原題：Amour 
製作年：2012年
製作国：オーストリア／フランス／ドイツ
監督：ミヒャエル・ハネケ
出演：ジャン＝ルイ・トラニティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー

 

介護疲れの悲劇を描いた脚本にはさほど新鮮味がなく、すでにどこか...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<strong>★『愛、アムール』</strong><br />
原題：Amour <br />
製作年：2012年<br />
製作国：オーストリア／フランス／ドイツ<br />
監督：ミヒャエル・ハネケ<br />
出演：ジャン＝ルイ・トラニティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/amour.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414247019/" alt="" /></a> <br />
<br />
介護疲れの悲劇を描いた脚本にはさほど新鮮味がなく、<span style="color: #0000ff;">すでにどこかで観た感じ</span>。<br />
すごいのは、冒頭の「<span style="color: #0000ff;">初めての発作</span>」シーン。<br />
幸せな日常の連続の中に突如訪れた不条理を、<br />
シンプルなカメラワークと精巧な編集だけで、<br />
あれほど緊張感溢れるシークエンスとして成立させられるなんて、素晴らしい洗練！　<br />
あっという間に画面へ引き込まれた。<br />
雨の午後の冷たく陰鬱な室内を、完璧に表現した<span style="color: #0000ff;">照明の美しさ</span>も印象的。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『暴力』</strong><br />
製作年：1952年<br />
製作国：日本<br />
監督：吉村公三郎<br />
出演：日高澄子、木村功、菅井一郎、浪花千栄子、殿山泰司、進藤英太郎<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/viokence.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414247016/" alt="" /></a> <br />
<br />
混沌を極めた戦後・大阪の貧民街に暮らす人々の苦しみを、鋭くえぐった硬派な作品。<br />
<span style="color: #0000ff;">いかにも新藤兼人</span>といった脚本で、ミゾケン風味も漂うが、<br />
とにかくこれまで観た吉村作品の中ではベストかも。<br />
日中のシーンはロケも多く、<br />
進行の軸となる登場人物がはっきり見えてこない冒頭には、<br />
ドキュメンタリー風の<span style="color: #0000ff;">ネオレアリズモ的迫力</span>も漂う。<br />
サヴァイヴのために人を騙す彼らの暗部を表現すべく、<br />
ノワール的に不穏な画面作りを取り入れたり、<br />
情の通い合うシーンはメロドラマ風に演出したりと、バラエティに富んで飽きさせない。<br />
盲人の娘役の視点を通したネガポジ反転、その黒メガネに映る青空の描写など、<br />
<span style="color: #0000ff;">ちょっと目を惹く野心的な絵作り</span>も挿入されている。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『ホームドラマ』</strong><br />
原題：Sitcom<br />
製作年：1998年<br />
製作国：フランス<br />
監督：フランソワ・オゾン<br />
出演：エヴリーヌ・ダンドリー、フランソワ・マルトゥーレ、マリナ・ドゥ・ヴァン、アドリアン・ドゥ・ヴァン、ステファーヌ・リドー<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/sitcom.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414247017/" alt="" /></a> <br />
<br />
随分前に場末な商業誌で「ポスト・アルモドヴァルの最右翼はオゾン！」と<br />
書いたことがあり、密かに恥ずかしく思っていたのだが、<br />
あながち的外れではなかったかもと思い直した。<br />
本作だけ観ると、明らかに<span style="color: #0000ff;">アルモドヴァルの亜流</span>。<br />
ただしオゾンの持ち味である過剰なシニシズムは、初期作品なだけに露骨で、<br />
もたらされる不快感はトリアー並。<br />
マクガフィンのマウスが終盤ホラー的に巨大化するというファンタジックな展開は、<br />
以降『リッキー』までお預けとなる。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『ヴィタール』</strong><br />
製作年：2004年<br />
製作国：日本<br />
監督：塚本晋也<br />
出演：浅野忠信、柄本奈美、KIKI、岸部一徳<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/vital.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414247020/" alt="" /></a> <br />
<br />
演出や照明、そして何より編集法に、<br />
この監督特有のおどろおどろしさが漂っているのを楽しむべきなのか&hellip;&hellip;、<br />
<span style="color: #0000ff;">脚本自体はかなり陳腐</span>。<br />
SF少女漫画チックなラブストーリーで、1時間を過ぎる頃には退屈さが上回った。<br />
商業ベースに乗る映画作りに、腐心したためだろうか。<br />
重要な設定である「人体解剖」の部分で、<br />
監督らしい「凝り性」をもっともっと発揮して欲しかった気がする。<br />
役者たちはツギハギ編集のお陰で、さほど深い演技の披露を求められてはいない。<br />
またボソボソと喋る自然な口調が取り入れられており、<br />
大根特有の叫ぶような台詞回しによる、雰囲気のぶち壊しが回避されている。<br />
しかし横恋慕の女・KIKIが怨念に満ちた眼差しで浅野忠信を睨むカットが、<br />
執拗にコラージュされた数秒間は、<span style="color: #0000ff;">最高に笑える</span>。<br />
バレエで鍛えられた<span style="color: #0000ff;">柄本奈美の異様な肉体</span>にも絵的な迫力があり、<br />
作品世界とよく融和していた。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『仕組まれた罠』</strong><br />
原題：Human Desire<br />
製作年：1954年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：フリッツ・ラング<br />
出演：グレン・フォード、グロリア・グレアム、ブロデリック・クロフォード<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/Human-Desire-.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1414247018/" alt="" /></a> <br />
<br />
グレン超タイプ★　ちょっとゴリラっぽいところが可愛い（笑）。<br />
今年に入って『八月十五夜の茶屋』『醜聞殺人事件』に次ぐ出演作3本目の鑑賞となる。<br />
監督がフリッツ・ラングでノワールものと聞けば、ほとんど垂涎！<br />
冒頭で列車の車庫収納シーンが延々数分も続くところは、<br />
いかにもヨーロッパ出身の監督作品という感じだが、<br />
同原作の『獣人』のような、象徴的意味合いはなし。<br />
本作のファム・ファタールであるグロリア・グレアムは、<br />
ベティ・ブープみたいな鼻声が魅力のファニーフェイスだった。<br />
争点となるのがそのグロリアの「不倫のはじまり」で、<br />
<span style="color: #0000ff;">果たして動機は純か不純か</span>をめぐり終盤、二転三転する。<br />
最終的にはスターのグレンを立て、<span style="color: #0000ff;">女の性悪説で無難にまとめた</span>という感じだが、<br />
実際の現場では何パターンか撮っていたんじゃないのかなぁ、と勘ぐらせる。<br />
グレンとグロリアの密会シーンには、いかにもノワールといった不穏な演出と照明が横溢。<br />
姉妹作品の『復讐は俺に任せろ』も、早く観たい。]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2014-10-25T23:29:45+09:00</dc:date>
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    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
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    <title>2014年に観た映画★その1</title>
    <description>お久しぶりの更新です。
映画は相変わらず観ています。ほぼ毎日1本ペースです。
ちょっと書き方を変えました。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
★『チョコレート・ドーナツ』
原題：Any Day Now
製作年：2012年
製作国：アメリカ
監督：トラヴィス・ファイン
出演...</description>
    <content:encoded><![CDATA[<p>お久しぶりの更新です。<br />
映画は相変わらず観ています。ほぼ毎日1本ペースです。<br />
ちょっと書き方を変えました。<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『チョコレート・ドーナツ』</strong><br />
原題：Any Day Now<br />
製作年：2012年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：トラヴィス・ファイン<br />
出演：アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイバ<br />
<br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp; <a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/adn.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1413307519/" alt="" /></a> <br />
<br />
【<span style="color: #0000ff;">堂々と生きるゲイ＝女装で水商売</span>】という時代の物語。<br />
『キッズ・オールライト』などを観ればわかるように、<br />
現在はもっとスムーズになっていると思われるゲイカップルの里親制が、<br />
多くの犠牲を払った末に確立したことを想起させる、ノスタルジックなメロドラマだ。<br />
手法としては『ブロークバック・マウンテン』に近く、<br />
このテのジャンル映画では、最早<span style="color: #0000ff;">ゲイという舞台装置が王道の選択肢</span>なのがわかる。<br />
僕が観た会場の客席にも<span style="color: #0000ff;">シクシク泣いている女ども</span>が大勢いたので、<br />
試みは成功と言えるだろう。<br />
僕のような当事者（里親になろうという希望は一切ないが）がこの映画から得る教訓は、<br />
もし公明正大な権利を求めるなら「<span style="color: #0000ff;">隙のない生活を確立するという代償</span>」を<br />
払う覚悟が必要といったところか。<br />
絵的には間接照明を活かした暗がりの画面が印象に残る。<br />
アラン・カミングの歌のうまさ、<br />
<span style="color: #0000ff;">フランス・ジョリ</span>の『Come to me』を持ってくる選曲の妙に感心。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『夜のたわむれ』</strong><br />
原題：Nattlek <br />
製作年：1966年<br />
製作国：スウェーデン<br />
監督：マイ・セッテリング<br />
出演：イングリッド・チューリン、シェヴェ・イェルム、ヨルゲン・リンドストロム<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/nattlek.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1413307500/" alt="" /></a><br />
<br />
スウェーデン映画祭で鑑賞。公開当時（<span style="color: #0000ff;">ATG配給</span>）のフィルムが、<br />
そのまま上映に使われていた。<br />
主人公の少年時代と現在が平行編集されていく前半は、<br />
いかにも60年代の欧州作品といった退廃的な雰囲気、<br />
またよく練られた美しい画面構成で魅せる。<br />
それだけに<span style="color: #0000ff;">妙に爽やかで青春映画のような結末</span>は意外。<br />
しかしイングリッド・チューリンの自嘲的な公開出産シーンは、結構エグい。<br />
この人の脚本選びはホントにゲイ好きがする。<br />
歌手の<span style="color: #0000ff;">モニカ・ゼタールンドが端役で登場</span>しており、意外に出番も多い。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『セックスの向こう側　AV男優という生き方』</strong><br />
製作年：2012年<br />
製作国：日本<br />
監督：えのき雄次郎、高原秀和<br />
出演：日比野達郎、加藤鷹、山本竜二、平口広美、平本一穂、森山龍二、しみけん、黒田将稔<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/avm.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1413307527/" alt="" /></a><br />
<br />
AV男優の声をまとめているというだけで、監督の意図のようなものは特に伝わってこない。<br />
作品としてはそれが弱味で、ただ何となく好奇心が満たされるだけ。<br />
時折、<span style="color: #0000ff;">業界内の世代間断絶</span>のようなものが伝わってくるが、<br />
それも点として拡散してしまう。<br />
結局彼らの魅力は、「AV男優」ではなく、「AV男優している」各々のパーソナリティに<br />
帰結するという感想だった。そこには当然、個人差も生じる。<br />
また総じて女性に比べ、背徳感や孤立感が希薄。「<span style="color: #0000ff;">男なら許される</span>」という意識が、<br />
撮る側にも観る側にも喋る側にも、浸透しているからだろう。<br />
しかし色気という点ではやはり、<span style="color: #0000ff;">旧世代が断トツ</span>。<br />
個人的に最もイケたのが<span style="color: #0000ff;">森山龍二</span>だったのは我ながらトホホなのだが（笑）、<br />
やっぱり彼はバイなのか、そうなんだ、辱められてぇ～。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『女の座』</strong><br />
製作年：1962年<br />
製作国：日本<br />
監督：成瀬巳喜男<br />
出演：高峰秀子、笠智衆、杉村春子、三益愛子、草笛光子、小林桂樹、淡路恵子、三橋達也、司葉子、星由里子、宝田明、加東大介、団令子<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/naruse.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1413307506/" alt="" /></a><br />
<br />
両親＋7人兄妹という大家族の物語。個々のエピソードがほどよく併走しながら、<br />
やがて収束する感じ。<br />
かなりシビアな「事件」も挿入されるが、前述の通り筋が分散しているため、<br />
観ていてがんじがらめになるような疲れを感じることはなかった。<br />
映画的な野心は特になし。豪華キャストに脚本重視で<span style="color: #0000ff;">きっちり撮られた娯楽作品</span>。<br />
ただし視点は、かなり<span style="color: #0000ff;">冷笑的</span>。<br />
<br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
<strong>★『悪い種子』</strong><br />
製作年：1956年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：マーヴィン・ルロイ<br />
出演：ナンシー・ケリー、パティ・マコーマック、ヘンリー・ジョーンズ、アイリーン・ヘッカート、イヴリン・ヴァーデン、ウィリアム・ホッパー<br />
<br />
<a target="_blank" href="//eiga.no-mania.com/File/bs.jpg" title=""><img src="//eiga.no-mania.com/Img/1413307512/" alt="" /></a><br />
<br />
サイコパスを描き、<span style="color: #0000ff;">しかもそれが女児</span>というテーマがすべて。<br />
イギリスのメアリー・ベル事件よりも前の作品だ。<br />
ブロードウェイでヒットした舞台の映画化で、キャストもほぼ移行しているため、<br />
映画的に有名な俳優は全く出演していない。<br />
監督が舞台を尊重しすぎたせいで、母親のメロドラマティックな苦悩や、<br />
脇役の見せ場が幾度も繰り返されることになり、<span style="color: #0000ff;">展開は鈍化</span>。<br />
せっかくの刺激的な題材は間延びし、120分超という上映時間にまで達している。<br />
少女の異常性は「遺伝か？　環境によるものか？」という辻褄合わせまでは許容できるが、<br />
残念ながら時代を超える秀作の域にまで、達しているとは言い難い。<br />
DVD特典の音声解説が必要以上に面白いというのも、いいんだか悪いんだか&hellip;&hellip;。</p>]]></content:encoded>
    <dc:subject>未選択</dc:subject>
    <dc:date>2014-10-15T02:28:08+09:00</dc:date>
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    <dc:publisher>NINJA BLOG</dc:publisher>
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    <title>伝説のディヴァイン</title>
    <description>原題：I Am Divine
製作年：2013年
製作国：アメリカ
監督：ジェフリー・シュワルツ
出演者：ディヴァイン、ジョン・ウォーターズ、タブ・ハンター、
リッキー・レイク、ミンク・ストール



______________________________________

今年の東京レズビア...</description>
    <content:encoded><![CDATA[原題：I Am Divine<br />
製作年：2013年<br />
製作国：アメリカ<br />
監督：ジェフリー・シュワルツ<br />
出演者：ディヴァイン、ジョン・ウォーターズ、タブ・ハンター、<br />
リッキー・レイク、ミンク・ストール<br />
<br />
<a href="//eiga.no-mania.com/File/divine.jpg" title="" target="_blank"><img alt="" src="//eiga.no-mania.com/Img/1373909381/" /></a><br />
<br />
______________________________________<br />
<br />
今年の<span style="color: #3366ff;">東京レズビアン＆ゲイ映画祭</span>で、<br />
何か観ておくべき作品はあるかなと、ラインナップをチェック。<br />
イスラエルの作品2本、F to Mのポルノ男優／インターセクシャルの人々を追う<br />
ドキュメンタリーなど、<span style="color: #3366ff;">結構観てみたい作品</span>が並ぶ。<br />
<br />
最もGO GO BOYがどうの（アメリカ映画）とか、<br />
隠れゲイのカミングアウトがどうの（台湾映画）とかもあり、<br />
「いまだにこんな、所詮ゲイ映画をセレクトすんのかよ」という不満を覚えたが、<br />
<span style="color: #3366ff;">予定調和が好きな腐マ●コ</span>辺りからも金を巻き上げないといけないから、<br />
まぁしょうがない。<br />
そんななか僕が選んだのは、ディヴァインのドキュメンタリー。<br />
まだ本国でも未公開のようなので、手堅い選択かと思う。<br />
<br />
<strong>堅実にまとめられたドキュメンタリー</strong><br />
<br />
ディヴァインは60年代後半に<br />
ジョン・ウォーターズ監督のトラッシュ・ムービーで名を上げたカルトスターであり、<br />
70～80年代のディスコに君臨した、<span style="color: #3366ff;">伝説的なドラァグクイーン</span>でもある。<br />
<br />
僕はディヴァインの代表作『ピンク・フラミンゴ』を始め、<br />
『マルティプル・マニアックス』、『ポリエステル』、『フィメール・トラブル』、<br />
そして『ヘアスプレー』などを鑑賞済みである。<br />
また彼のベストCD（カラーコピーのジャケが有名なディスコ系再発レーベル・HOT PRODUCTIONの盤）、<br />
さらにジョン・ウォーターズの著作も所有している。<br />
日本で入手できる彼の情報を、よく収集したクチだと思っていたのだが、<br />
この作品を観て、やはり偏りのあることがわかった。<br />
<br />
ディヴァインは真にアンダーグラウンドな存在であったため、<br />
全体を俯瞰してみると、<span style="color: #3366ff;">抜け落ちた批評や実績</span>が、数多く存在しているのだ。<br />
本作には、ディヴァインを知るために有益な、以下の情報が含まれている。<br />
<br />
<div style="border: 1px solid #000080; padding: 10px; margin: 5px;">・<strong>母親へのインタビュー</strong><br />
・<strong>舞台俳優としての活躍</strong><br />
・<strong>彼のプライベート（ゲイ）ライフの片鱗</strong><br />
・<strong>レイニー・カザンらと共演したメジャー映画の存在</strong>（日本未公開）<br />
・<strong>死の直前に決まっていたファミリードラマへのキャスティング</strong>（男役だった）</div><br />
ほかにもミンク・ストール<br />
（少なくとも『ピンク・フラミンゴ』では、ディヴァインより演技達者）や、<br />
リッキー・レイクなど、共演者へのインタビューが盛り込まれていて、大変興味深い。<br />
メアリー・ヴィヴィアン・ピアスの容貌が恐ろしく劣化していたのにも、驚かされた。<br />
<br />
また晩年に、彼がメジャーへの足がかりを<br />
かなり確かなものにしていたことを確認できたのは、大きな収穫だったと思う。<br />
「願えば夢は叶うのよ」という陳腐な美麗字句も、<br />
ディヴァインのように<span style="color: #3366ff;">真に異端な存在の口</span>からこぼれ落ちれば、<br />
立派な金言足り得るのだ。]]></content:encoded>
    <dc:subject>2010年代</dc:subject>
    <dc:date>2013-07-16T02:36:41+09:00</dc:date>
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  </item>
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